毛髪戦争〜番外編〜8 「ヒゲ」
明日は定例報告だ。
相変わらず初期脱毛は来ない。
投薬は3/1からなので、そろそろ戦争開始から1ヶ月となるが、果たして・・・。
それはさておき、私はハゲであるが、ヒゲでもある。
私は世捨て人であるから、これまた自分のアイデンティティを示したいと言う願望からだろう。
初めてヒゲを伸ばした頃は、まだ毛髪戦争の「も」の字も無く、小鳥のさえずりが響く平和な頭皮であった。
もしかすると、この時自分のスピリチュアルな感覚の部分では
近い将来にジヒドロテストステロン軍の侵攻がある事を感じ取り、本能的にアゴに毛を避難させたのかもしれない。
一番伸ばしていた頃の写真だ。
元々ヒゲの濃さでは右にも左にも出る者がいない小生であり、では伸ばし続けたらどうなるのか?
を試していた。
「頭皮CRITICAL」の頃の写真の為、毛髪はギリギリだがヒゲはこの有様である。
地元のホームセンターに行った時、すれ違った家族から
息子「やべぇ 麻○じゃん」
母「こら!やめなさい!」
と言う反応があり
「へぇ 今の子でも麻○の事知ってるんだなぁ・・・
・・・
あ 俺の事か?」
と言う事件があった。
また、行きつけのスーパー銭湯でぜってぇ喋りたくねぇなぁと思っていた白ヒゲにブリンブリンをぶら下げ
ロッカーに食いかけのセコマのスパゲッティを置いてる浮浪者に
「オォァイすげぇヒゲだなァ!」
と、目をつけられ、ウザ絡みされた。
今思えば・・・
これ等の障壁に耐え得る程の熱量があったのであれば、もっと毛髪戦争に向けるべきであった。
今はジヒドロテストステロン飽和状態(ハゲ)なので
叔母から
逆さ絵のオッサン
と言われる始末だが、ヒゲは健在だ。
勿論、常識の範疇で整えている。
毛髪戦争に勝つ事が出来た暁には、アゴからは撤退するか、トータルコーデネートを楽しむか・・・。
その時を夢見て、今日も投薬に勤しむのである。