カウンセリングに行くなら占いに行く?


最近周りから「メンタル弱ってきたら占いに行く。カウンセリングはな〜高いし。」って言う話をよく聞いて、

「ちょっと待って!?」

とツッコみたくなることが多々ある。

私は声を大にして言いたい。

大変なのはわかる!でも!
大変な思いをしても、良いカウンセリングを受ける価値はあるよ!

と…。

カウンセリングが占いより行きづらいと思う人たちの意見としては

•値段が高い
占いは20分2000〜3000円で出来るのに対して、カウンセリングは保険が適用されず、最低40分6000円〜8000円はする。

•相性
1度カウンセリングを経験したが、嫌な思いをして2度と行かないと思った人も。

•カウンセリングほど深刻な問題じゃない
悩んではいるけど、そこまで本格的な悩みではないし、占いの方がフランク

•カウンセリングを受けるまでに時間がかかる
今すぐ話を聞いてほしいのに、心療内科や精神科で受けようとすると、初診の予約が取れないし、診察をしなければカウンセリングが受けられないので辞めた。

などなど…

前提として、カウンセリングは患者が話をするところ。占いはどっちもありだけど基本自分語りをしてもらえるところ。
初めの方はカウンセリングの方が普通にキツい。
そこの違いを知らないと、確かに思ってたんと違う、とはなると思う。

でも不思議なことに、悩みを解決するには、いくら他人に「あなたはこういうところがありますね」と言われてもそれだけでは解決しない。

自分の言葉で話したり書いたりしないと、解決への一歩にはならない。

正直これは個人の問題ではなく、日本の医療制度や日本の文化の問題だと私は感じている。

まず、カウンセリングが保険適用になればお金のハードルはだいぶ減る。

良質なカウンセラーをもっと育てる流れができれば人不足も解消されるし、相性が合わなくても患者側は「別の人にすれば良いや」と思える。

ただ、メンタルが不安定な中、相性が合わない人と時間を過ごすこと、また別の人に期待することって、なかなか難しいから、できれば家族や頼れる人が一緒にクリニックやカウンセラー探しを手伝ってくれるようなサポートをお願いした方がいいと思う。

また、いまでこそ「メンタルケア」と言う言葉がポップに女性誌に載ってたりするものの、「精神病」がタブー視されていた時代を、自分を取り巻く環境がどこかで引きずっていることを感じる。


私も実際20代前半で仕事が苦しかった時、病院に通うか迷った。
けど、その時は正しい情報も知らないまま半分うつ状態だったから「体に症状も出てないのに、こんな悩み、病院案件なのかな?」って迷った。

そうじゃない!

体に症状が出る前に、なるべく軽いうちに行くのが1番良いんだよ!!!

昔の自分に言ってあげたい…。

で、結局すぐ行けて安くて簡単に気持ちよさを味わえる占いに行ってしまうんだよなぁ…。


まだまだ壁がたくさんある日本のメンタルヘルス、少しずつでもいいから改善されてほしいな。


話は脱線するけど、「メンタルを強くするためには」みたいな本や動画はここ最近ずーっと流行りだけど、それって同時に「メンタルが弱い=ダメ」みたいな意識を植え付けて来てるな、とも感じる。

メンタルが弱くても全然良いよ。
メンタルが弱い自分を受け入れて、弱いなりに整える練習をしていくのが健康的なんじゃないかと私は思う。

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