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全力疾走丸丸盛盛食べるかな~~

もう眠らなくてはいけないのだけど、眠る前に先程のことを書いておかなければならない。
3時50分にコンビニに行って、ポテチと煙草を買った。
家に戻ってから、無性に腹が立ってきた。何故、俺がこのような思いをしなくてはならないのだ、とか、申し訳ねえとか。
今俺は本当に困っていて、これから巻き起こるであろう殺しのビックウェーブに乗り切れる自信がなく、この一週間で様々な人に相談をして、あまりの情けなさに自分を殺したくなる程の優しい言葉を掛けてもらった。
常日頃から自分の顔色を伺っているので、現在も然るべき方向に自分を持っていけいるのだが、根底から何かドス黒い感情が沸々とささやかに湧き上がっているのを、感じる。
自暴自棄になることを許せない賢い自分をブっ殺したくなり、気が付けば外を走り回っていた。マスクはした。こんなことをわざわざ書かなければいけない世の中は因みに糞だと思う。

朝焼けを見た。美しかった。
ドストエフスキーが白夜か何かで、自然を見た時の美しさを、「痩せこけた少女が目の前に居て、目は虚ろ、漂う虚無感、絶望感、すると少女が突然原幹恵のようなグラマラスかつ健康的な女性に変貌し、どうしてだ、どうして少女は突然日テレジェニック2016のメンバーにみたいになってしまったのだ、どうして突然海外留学に行ってしまったのだ、なんて頭を抱えている間に、原幹恵が痩せこけた少女に戻っている。その時の感じ。」と表現していたのを思い出した。うろ覚えなので、若干間違えている可能性もあるが確かそんな感じだったと思う。言いえて妙だなと思った。実際に先程見た朝焼けはそんな感じだった。

とにかく馬鹿みたいに走って走りまくった。疲れないと本音が出てこない。ただ僕はあまり疲れることがない。基本的に疲れない。だから走りまくって、息が切れた時に、実際お前はどうなの?と自らに問い掛ける。
本当に俺はもしかしたら何も感じないのかもしれない。
これからのことを徹底的に予想したり、最低な気分にならないよう常に自分をコントロールしたせいで、感受性が失われてしまったのかもしれない。こうして文字を重ねれば重ねるほど、その信憑性が増していく。
僕は科学者ではない。1+1が2であるように精密でいることを拒絶したいと心から思う。

途中デイリーヤマザキの前を通った。営業中だというのにレジ前以外の店内の明かりが消えているのを見た。呪われるような気がして、走る速度を上げた。岩と石の中間くらいの小岩が突如道中に現れ、僕はそれに足を取られダイナミックに転倒してしまった。目の前に地面が来る直前、物凄く悲しくなった。フィジカルはやはり大事だ。これが本当だ。どんな時よりも情けないと心から思えた。何もかもが上手くいかなくなるような気がした。
急いで立ち上がって、そのまま僕は走り続けた。

わざと道に迷うようなことをしていたら、案の定道に迷ってしまい、グーグルマップが上手く操作出来ず、本物の迷子になってしまった。
歩道橋に上って、その中央に立ち尽くしてみた。太陽が出てきている。
もしかしたら今日は夏かもしれないなと思った。
自分が見ている世界の全貌を把握しようと思っていたことに気が付いた。きっと言葉には出来ていなかったけど、そのようなことをしていたのだなと分かった。そのどこまでもが嘘であると、歩道橋の中央で突如閃いた。
何をどう捉えるかという極めて個人的なことが、どれくらい自分にとって重要なことなのか訳が分からなくなった。
走ったせいで足が重くなっていることの方がそんなことよりもよっぽど重要だったので、ひとまず気にしないことにした。

途中、誰かの家の前から風呂の匂いがした。高級住宅街にママチャリがたくさん止まっていた。すれ違った女の子から、体育の後更衣室から帰って来た女子達の匂いがした。古びたマンション、一階の廊下に朝日が差し込み、出来た影の前で鍵を探しているボロボロのお婆さんがいた。お出かけの匂いがした。その匂いは自宅の前まで続いていた。あれはお出かけの匂いではなくい、朝の匂いだったことに驚いた。どこかへ旅行に行った二日目、僕は必ず早朝に外へと出る。めちゃ安いのにBIGな炭酸飲料が売っている自販機を見かけた。俺はまだまだいけそうだと思った。5時になると生命が溢れ出しはじめ、、道端の緑に気迫があった。気合が入った。その前に眠らなくてはならない。忘れないように書いた。おやすみなさい。



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落合諒です。お笑いと文章を書きます。何卒よろしくお願いします。