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4月19日 阿保な客が俺に向かって何を言う!!!

何、このベローチェあっちいわ。室内に意図的な温度が漂ってるぞ。
どんどんコーヒー頼ませる気だろ。そうはいくか。とか思ってると、前に並んでいるおばあちゃんがホットコーヒーを頼んでいて、人それぞれだなと思った。
今日は久しぶりの早番だったので、16時36分にこうして日記が書けている訳だ。それにしても、早番はイライラする。客が阿呆ばっかりなのだ。午後に比べ午前に来る客の方が、圧倒的に犬っぽい。つまり、IQが27前後くらいだと言うことだ。犬を下に見ているのではないか!?とこの日記を読んでいる愛犬家に怒られてしまいそうだが、僕も犬を飼っていたし、現在も実家では犬が飼われている。つまり僕も犬が好きなのである。
実家の犬が自分のうんちを口に咥えていたのを見た時、落胆と共に愛くるしいという感情がわいた。レジに来た客がうんちを咥えていたらどうだろう。どうしようもない。落胆のみだ。落ち込む。話が脱線してしまったが、とにかく午前中に来る客は犬かと思う。しかも野犬だ。躾がなってない。
まずレジの前で、「待て」が出来ない。犬と違って、自ら食べたいものを選んだ後は、レジを通すだけなのにそれが待てない。犬なんかは、本当は食べたくないものでも一応は待つ。自らのうんちを口に咥える時も、一応待ったりしてんじゃないかなあ。誰が、GOサイン出したんだって話になるけど。
「お待ちでしたらどうぞ〜〜」という僕の声が聞こえなかったのか、一人の華奢で可憐な女性(以下キャシャーン)は、空いているレジの前に来ようとしなかった。僕の声に気がついていたキャシャーンの一つ後ろに並んでいたオバさんが、「ホラっ」とキャシャーンの背中を突き飛ばしたのだ。よってキャシャーンはオバさんに突き飛ばされた勢いで、僕が打つレジの前に立つことになった。彼女の驚いた表情を見て、「ほらっ!落合君にアドレス聞いちゃいなよ!!」みたいな感じで後ろから同級生に押された時の女の子の顔って、こんな感じなのかなと思った。
僕レベルになるとノールックでレジ打ちが出来るので、キャシャーンの後ろに並ぶオバさんをじっとり睨みつけながら、ゆっくり、ゆっくりとレジを打った。なんかのプレイみたいだ。キャシャーンも恥じらいながらも少し嬉しそうな顔をしていた気がする。
そして僕の前にキャシャーンを突き飛ばしたオバさんが並んだ。僕は先程、キャシャーンとのレジプレイ、通称レジスターセックス、つまりはスターセックス、略してセックスを堪能しながら、オバさんの商品を全て把握し合計金額を頭の中で算出していたので、彼女がカゴをレジ台に置く前に670円です。と宣言してやった。彼女は慌てた様子で、カバンをゴゾゴゾし始めた。ああ、犬だ。犬っぽい。「あ、ない」とか言ってやがる。あれだけ、待ってますみたいな顔をしておきながら、財布を手に持ってないなんて人間の一番下の所で常日頃呼吸をしている人だ。咲いている花とか踏んづけながらここまで来たんだろう。咲いている花以外を踏んだら、「私は死ぬ!!」みたいなルールを自分に課していたに違いない。阿呆だ。でなければ、財布を手に持っているはずなのだ。
僕はレジを一番音が響く鉄の所を指でトントントントンしながら、彼女を煽った。本当はそのままサラダを遠くへぶん投げて、とってこさせても良かったのだけど、そんなことをすると彼女に愛着がわいてしまうので、辞めることにした。

僕は、基本的にペットボトル一本を買う客には袋を入れない。大抵の喉が渇いて渇いて仕方がない客は、袋のことなんてまず思いもつかない。素早く飲みたい。それで頭が一杯なので、「袋入れますか?」なんて水を差す必要がないのだ。僕に差されずとも、金を出して水を買おうとしているのだから。実際のところ「袋入りますか?」と聞いてもほとんどの客が袋が入らずなので、袋を必要とする客は圧倒的に数が少ない、袋がいる客が自発的に「袋頂けますか?」と言えばいいことなのだ。こちらが疲れなくて済むし。毎回、毎回「袋お入れしますか?」なんて聞いてたら気が狂う。疑うのであれば、10回連続で「袋お入れしますか?」と声に出してみて欲しい。7回目くらいで、部屋の空気を入れ替えたくなるはずだ。それほど、息がつまるというかしんどいってことだ。
「袋ってありますか?」今日この発言をした客が二人もいた。阿呆にも程がある。コンビニに袋がない可能性ってどれくらいなんだろう。
「品物を袋に入れて欲しい」と声帯を震わしてまで要求してくる客がこだわるポイントは、この店に袋があるかどうかではなく、品物が袋に入るまでの速度だ。速く袋に入れて欲しくて仕方がないって感じの顔をしているから分かる。
「袋に入れてもらえますか?」と聞かれた場合、袋があれば速やかに品物を袋に入れる訳だし、袋がなければ、「すいません、袋を切らしてまして。」と断りを入れる。前者以外、ありえないのだけれども。
が、今日の客は「袋ってありますか?」と聞いた。僕は「あります。」と言った。客は「入れてください。」と言った。僕は「分かりました。」と言って、品物を袋に入れた。無駄な手間が多すぎる。この阿呆が。
いつか俺はクビになる。


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落合諒です。お笑いと文章を書きます。何卒よろしくお願いします。