８月６日 なんでもないひ

最近の日記を読み返すと、憂鬱な気持ちになる。とにかく暗い。別に落ち込んでるわけじゃ
なく、ニュートラルな状態が、現在こうだという感じなので、それもそれで日記らしく良いのではないかと思う。１日の中で何回かは笑っている。
今から2時間後にはバイトに向かはなくてはならない。少し先のコンクリートが揺れているように見える。とにかく暑い。息が上手くできない。
バイト先は数ヶ月前から深刻な人手不足に陥っている。店長は事務所の中のパソコンの前でいつも頭を抱えながら、肺がスカスカになる程の深いため息をつく。全員がイラついているのが手に取るように分かるが、皆、必死で苛立ちを押し殺している。当然僕もそうだ。
職場の冷房がぶっ壊れた。最悪だ。灼熱の中飲料を並べている。手の先だけが冷たい分、身体中に熱がこもっていることがより分かる。
僕がジュースを並べている際中に、当たり前のような顔をして客がそれを奪っていく。怒鳴りちらしそうになる。
最近お客さんと口喧嘩をしてしまうのは、きっと暑いからだろう。
熱で客の頭がおかしくなってしまっているんだと思う。

昨日から僕の頭を悩ますことを、全てスルーしている。気をぬくと考え込んでしまいそうになるのだが、それをやってはいけないと最近気が付いた。元々の頭がマトモではないので、何を考えてても無駄ってことだ。考えることを辞めていると、自分の中で問題だとされている悩みのようなものが、頭の中央奥深くで宙ぶらりんになっている感覚がある。胸ではなく、頭の中だ。やはり僕がおかしいのかもしれない。
宙ぶらりんになっているものを放置したままでいる経験がないのだが、本能がそのままで良いと言っているのがわかる。
きっと大丈夫なんだろう。ほっておくのは、とても不安だが、無視で良いんだと思う。
８月だし。全てを置き去りにしなくては。