今日が父親の命日であることを、二十年経って初めて知った話。
今日母親から、
「パパの命日にTさんと食べたことのある美味しいはずの天丼を一人でたべたけど、一人は美味しく感じなかった。
パパとずっと一緒に居たかったよ!」
という旨のLINEが届いていた。
彼女は悲劇のヒロインになりたがる節があるので、特別なにも感じないし、感じようとすれば感じるものもあるのだが、それをすると深い闇に僕自身が呑み込まれてしまうので基本的には拒否している。母親も他人である。
文中に出てくるTさんというのは、2人目の内縁の父であり、去年半身麻痺と言語障害を患って