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satori
2020年4月22日 14:44
ひとつ。外に出る理由が見つからない。太陽に当たっても、草花に挨拶をしても、新鮮な空気を吸っても何かが足りない。 春の訪れを感じる。ドアの外側、無意識に足元を気にして開いた先。茶色の影が見えて、「来た、」と心が動いた。なにも来ていない。庭に揺れているオブジェに、帰ってきたかのような錯覚に陥った。外に干して温かくなったぬいぐるみ、取り込もうとして面影を感じた。夕飯の焼き魚。皮を残し