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鬱を察知して何とか立て直した話

やばい。

やばいやばいやばい。

頭の中で音楽が止まらなかった。

それから、苦手な人の顔とか言われた事とかがループしはじめた。
心が締め付けられて、何もしたくなくなってきた。

今まではそれを気のせいと流して、とんでもなく重くなっても気付かないこともあった。

初めて、重症化手前で気付けた。
ちゃんと向き合ったからかな。

良かった良かった。良かった?

いや、既に結構やばい。
子供が昨日注意したことをもう忘れている事とか、パパが私の分のお酒飲み干しておいてゴミを放置している事とか、そんな小さな事が全部、私を蔑ろにしている証拠のように思えた。
便乗して、私に敵対する記憶という記憶が一斉に襲ってきた。

そうだ、音楽!

チョイスが悪いのか思ったより効果がなく、次第に耳にも入って来なくなった。

そうだ、カレー!(笑)

鍋にスパイスを投入し、スープカレーを作り始めた。

しかし、ゲームをしている家族の姿が目に入ると、羨ましいやら憎たらしいやらで調理中に限界がきて、コンロは火をつけたまま、子供の制止も振り切って家を飛び出した。
気持ち悪い、辛い、歯痒い、苦しい。

夜の街のそっけなさがすごくいい。しかし自然の中に行きたい。
真っ暗で不気味な田舎道の方が馴染みだったりする。
そんな場所を探してウロウロ、身体が冷えていく。いっそ凍えてしまえばいいと思った。
家に居たくない。一人になりたい。誰の声も聴きたくない。また宿題とか明日の準備とか言わなきゃやらないのも嫌だし、散らかし放題の部屋も、酒飲みながら2.5次元の美少女眺めてペットばかり可愛がって子供に怒鳴るパパも見たくない。

近くの公園の樹の香りを嗅いで冷静になり、やっぱり火が心配で戻って来た。
片付けで気を紛らわせていると、家族が寄ってきて私のやる事を手伝い始めた。
そして何故か皿洗いが済んでいる。
やっといたよと言われキレそうになったが、心にも無い「ありがとう」を返した。
残念ながら、こうなってからそんなことされても全く嬉しくない。ただの機嫌取りですよそれ!!!

しかし後々手が空いて遊ぶ余裕ができたので、お陰でゆっくりできたと感謝を伝えた。
寝る前に少し遊べたのは結構大きかった、けれどシンプルに寝不足…朝起きてまだヤバそうな感覚があった。

ふと思った。
周りから蔑ろにされているように感じたということは、自分が自分を蔑ろにしているのではないか?

そう思って、勿体なくてとっておいた特別なお茶を、自分のために入れた。

あまり美味しくなかった。(笑)
でも、少し心が満たされた。きっと正解だ。

自分を大事にしよう、労わろう。
最近だと4毒を意識して嗜好品から距離を置いていたけれど、たまには良いでしょう。そもそも甘い物に育てられた人間なので、断ち切るのに結構苦労している😓
一応考えて、デーツをいただくことにしました。

暗い気持ちを吐き出したい気分になった。
泣きたいけれど、涙が出ない。
アプリのくまさんに手紙を書いていたらまた少し気が楽になり、眠くなって昼寝をした。
頭がすっきりはしたけれど、心が何か焦りを感じている。

あとは予定確認、かな?

黒いアイコンに変更したがもう拒否反応が出てしまっているLINEを、思い切って開き、予定や共有されている情報を確認したりしてみた。
過去の連絡の文章を見るだけで気持ち悪さが襲ってくるけれど、何とか予定通りで大丈夫とわかったので安心できた。

色んな方向から改善を試みたので何が一番効いたのかは分からないけれど、随分精神状態が良くなったみたいです。

後日、イベントの打ち合わせがあった。

ここには上の人はいない。
実は皆したくもない仕事を強引に任されているということが発覚し、ちょっとした愚痴大会に。
PTA関連で嫌な思いをしているのは私だけじゃなかったようです。

帰り際に上の人が入れ違いで入室し、挨拶はするが随分遠い存在になった気がした。
皆不満あっても一切そんな素振りを見せず笑顔で対応している、大人ってすごいな。そして女子ってやっぱ怖いな。(笑)

イベント本番が近づいてきて皆忙しい。今はモヤモヤとか不安があって当然だ。
イベントが終わって忙しさから開放された時、どんな気持ちが残るだろうか。良かったと思えるだろうか?

私の中では予定がある。
イベント大成功してチームを労った後は、それ以降の仕事はこなしても上の人とは必要以上にもう関わらない。お茶に誘われても行かない。(笑)
それより折角時間ができるんだから、今度こそ心からやりたい事をやろう。自分なりに明るい方を向いていると思う。

昔から好き嫌い関係なく全ての人と仲良くしようと考えてきた、それは今も変わらない。
でも無理はしちゃいけない、合わない時は一旦諦めて流れに任せよう。

物静かで戦わない人間は、我の強い人達には都合がいい。
私のような存在が我の強い人達をいじめっ子たらしめて、全体のバランスが取れるのかもしれない。
そんなことは望んでいない、だから静かに離れよう。

本当は良い人も悪い人もいない、皆ただの人なんだから。

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