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ボクは、妖怪と映画になりたい。21歳の映画監督の自己紹介
はじめまして。私、海月-MIZUKI-という名義で活動中の関西在住の自主映画監督です。先日21歳になったばかりの若造にござります。
ボクは、妖怪と映画になりたい。
ほう、こいつは阿呆と違うか?と思われたそこのお方。もう少しだけお付き合い願えませんか?実のところ阿呆かもしれませんが、それでも私は本気でそう思っているのです。
今回はそんな荒唐無稽な夢を描くとあるOTKのおはなしを綴りたいと思います。
①妖怪になりたいOTK-ワルいに憧れて-
私は幼少の頃より映画や漫画などに夢中の子どもでした。大好きな漫画は「墓場鬼太郎」という水木しげる先生の貸本時代の作品です。幼稚園ぐらいの頃に、アニメ版「ゲゲゲの鬼太郎」の5期が放送されていました。その流れでなんとなしに手にとったのが「墓場鬼太郎」の文庫本でした。
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中でも上記の「怪奇一番勝負」というエピソードがお気に入りでした。鬼太郎=正義のヒーローと言うコンセプトの「ゲゲゲの鬼太郎」とは全く違う印象の鬼太郎に痺れました。
この作品の鬼太郎は決して正義のヒーローではありませんが、私にとっては時に人間を死に追いやることもあるワルい鬼太郎というのがひどく魅力的に思えたわけですネ。今思えばトンでもない幼稚園児であります。
現実世界に友人もおらず、幼稚園の先生には何故か叱られてばかり(これが全く理由がわからない)のワルイ幼稚園児には正義のヒーローは不必要だったんでしょうネ。
逆に闇の世界とか幽霊やら妖怪やら、なんだかダークサイドなものにカッコよさをかんじていたのです。叱られても幼子ですから弁はたたんのです。そりゃ、破壊衝動に駆られますよネ。。。
当時はこう願っていました。
「ボクは、妖怪になりたい。」
中2になるまでに既に所謂、厨二病になっていたようですね。
しかし、私は妖怪にはなれないまま思春期になります。タダの人間ですが心の中は妖怪なわけです。そうなりますと、刺激を求めてホラー映画を漁りにあさるようになっていくわけですネ。
②映画になりたいOTK-心を救われて-
中学時代は映画を観まくりました。鬼太郎の影響で神木隆之介さん主演の「妖怪大戦争(2005)」を始めとして色々観ていました。特にホラー映画を観ていました。ドラキュラとかフランケンシュタインの怪物が特にお気に入りでした。モノクロがまたカッコいいんですよね。本当に闇の世界そのものでした。
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しかし、今度はヤミはヤミでも病みというフェーズに突入してしまいました。
高1でうつ病になり、精神科の閉鎖病棟に入院していました。グダグダと絶望エピソードを語っても仕方がないので割愛しますネ。
「さぁ、大変!命の危機に瀕したOTKを誰が救ってくれるのでしょうか?どんでん返しで、正義の使者がやってくるのか!?」
はい、結論正義の使者は来ませんでした。
しかし、私にはこの時期には妖怪以上の友人がいました。それは「映画」でした。いつの間にか映画が私の友人になっていましたね。
この時期の私を救ったのは「映画」そのものですが、いささか厨二病が過ぎるので特定の監督を正直に白状致します。
「ティム・バートン」と「ギレルモ・デル・トロ」が私の病んでしまった心を救ってくれました。彼らこそが私の命の恩人になります。感謝の気持ちで一杯になりました。そして、自分と同じような境遇や心境にさらされている方々に対して想いを馳せるようになっていきました。
彼らの映画に救われた私はこう決意しました。
「よし、映画監督になろう!」
とはいえ当時は無知でしたから、なり方なんかは分かりませんでした。ハウツーがわからない。
なり方も分からない映画監督というシゴトですからOTKのアタマの中は大混乱の大狂乱でござります。最終的な結論は荒唐無稽そのものでした。
「ボクは、映画になりたい。」
こうして、めちゃくちゃな子供時代を送ってきたOTKはジブンのなりたいものを見つけることができました。OTKはヤミの神様に誓いました。
「ボクは、妖怪と映画になる。」
と。
荒唐無稽な人生の目標ですが、幼少期に周りから阿呆と言われ続けていたわけですからまぁ、良しとしましょう。良しとしてください。
*妖怪と映画になる。そのために、、、*
こうして妖怪と映画になることを決めた私は実際に映画学校に入学し、映画を作るようになります。その時に作った映画については後々綴っていくことに致します。
作れば作る程に、様々な壁にぶち当たる。課題ばかりが山積みになる日々が始まりました。けれど私がぶつかっている壁はどうやら透明なんですよ。
頭に浮かぶんですよ。
「あれ?もしかしてこれって、妖怪塗り壁なんじゃないかしら?」
おまけ(おすすめの映画)
参考までにおすすめの映画をリストアップしておきますね。ご興味のある方は是非一度ご鑑賞してみてください。
魔人ドラキュラ(1931)
フランケンシュタイン(1931)
妖怪大戦争(2005)
シザーハンズ(1990)
パンズ・ラビリンス(2006)
最後までお付き合いくださりありがとうございます。今後はマイペースに映画についての記録や批評、自作の制作日誌なんかを綴っていきます。気が向いた時に気楽に読める娯楽(エンタメ)のような愉快な記録になるように努めますネ。