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虎に翼 感想

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元パラリーガルの視点から書きました。 皆さんと相容れない点、多々あると思いますが、ご容赦を。 参考になるなら、うれしいです。
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#伊藤沙莉

【虎に翼 感想】振り返り~半年間ありがとうございました

8000文字を超えているので(笑)、読みたい個所だけお読みください。 ごあいさつ 『虎に翼』…

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おっちぃ
11日前
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【虎に翼 感想】 最終話 100年先に……さよーならまたいつか!

平成11年 この年に、男女共同参画社会基本法が成立した。 優未は50代となり、自宅で着…

おっちぃ
11日前
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【虎に翼 感想】 9/26 最後に法を語り、憲法を反芻する

個人的に伝えたかったこと。昨日からの続報。 袴田巌さんに無罪判決が言い渡された。 巌さん…

おっちぃ
12日前
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【虎に翼 感想】 9/25 法律は、市井の人々とともにある

明日9月26日、袴田巌さんの再審の判決が静岡地方裁判所で言い渡される。本作での尊属殺事件…

おっちぃ
13日前
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【虎に翼 感想】 9/24 答えは一つではない

“異質” と “特別” 。この2つの言葉を美雪が並列に使ったことに違和感を覚えた。他人と異…

おっちぃ
2週間前
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【虎に翼 感想】 9/20 桂場の根本は何も変わっていない

桂場の根本は何も変わっていない 桂場は、花岡の妻、奈津子から購入した絵をずっと飾ってい…

おっちぃ
2週間前
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【虎に翼 感想】 9/19 見透かされても、心を守る

並木美雪の審判 調査官の音羽は本当に優秀だし、仕事に対して実直な人だ。先日の家裁での会議の発言は出過ぎていたと反省し、謝罪することができるのだから。 寅子だって “はて” をたくさん発動してきた。だから、部下を委縮させないよう最大限、配慮している。 森口美佐江そっくりの少女、並木美雪の審判が開かれた。 突然、泣き出して自分の行いを告白する美雪……美佐江を重ねてしまうからか、とっても怪しく思えてしまう…… だが事実関係としては、美雪の持っていた手帳を被害者の少年が奪って逃

【虎に翼 感想】 9/18 今が振り返る時期

放送回数も残りわずかとなり、過去を振り返る時期に入っている。 尊属殺の重罰規定、女子部の…

おっちぃ
2週間前
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【虎に翼 感想】 9/17 理想を掲げる者の孤独

家庭裁判所の疲弊 東京家庭裁判所調査官の音羽が疲弊している。以前よりも厳しい表情になっ…

おっちぃ
3週間前
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【虎に翼 感想】 9/16 理想を強く持つということ

昭和45年7月。ここのところ桂場は、笹竹を訪れていなかった。 多忙なのはもちろんだが、寅…

おっちぃ
3週間前
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【虎に翼 感想】 9/12 見ている方向はどこか

全員が、一方通行だった。 優未は最初から結論を出していたのだから、相談ではなく報告だっ…

おっちぃ
3週間前
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【虎に翼 感想】 9/11 下の者たちは怒り、上の者たちは変化を恐れる

女性法曹の抵抗 悪い話だってことは明らかだから、寅子が話し出す前から泣き出したとて、弱…

おっちぃ
3週間前
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【虎に翼 感想】 9/10 人は皆、誰かの親であり子なのだ

「笹竹」誕生! 寿司と甘味を一緒に味わえるお店。桂場の最高裁判所長官就任祝いにふさわし…

おっちぃ
4週間前
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【虎に翼 感想】 9/9 司法の独立と愛の裁判所は守られるか

原爆裁判のその後 原爆裁判の判決は世界でも注目され、被爆者への支援を法制化する根拠の一つとなった。 竹中はやっと、記者としての真骨頂を迎えたのかもしれない。別れ際の笑顔がそれを表しているようだった。 若かりし頃は女子学生の法廷劇を取材したこともあった。戦時中は書きたいことも書けなかった。戦後は、とある女性裁判官の “虚構の家族” を取材したこともあった。 裁判が終わった今、寅子も竹中と横並びに椅子に座り、心おきなく話すことができている。原爆裁判の記事を書き終え、思いを