『栄光のランナー/1936ベルリン』(英: Race)(2016年アメリカ・ドイツ・カナダ合作)
ベルリン五輪で金メダル4つを手にした黒人選手・ジェシー・オーエンスの伝記映画。
先の東京五輪2020はを振り返ると、疫病禍・談合・収賄=負のイメージてんこ盛りだった。
しかし選手にとって五輪とは、4年に一度の晴れ舞台。ピークを合わせるのも至難の業、そこに運も必要な大仕事なわけで、本来やはり選手ファーストでなければならないのだ。
ベルリン五輪はヒトラーやレニ・リーフェンシュタールのイメージしか無かった。
が、ジェシー・オーエンスという凄い選手がいた事をこの映画で初めて知った。元陸上部員として、大変お恥ずかしい。
この映画の素晴らしいところは、単なる苦難成功物語なだけではない点。
五輪の裏の思惑、ナチスの汚い所、真のライバルとの縁など、見所も多い。
五輪再現シーンは、作り物なのにマジで応援してしまった。
この映画は、もっと広く知られてもいいと思う。
余談だが、ベルリン五輪5000m・10000m共に4位入賞の村社講平(むらこそ こうへい)選手。小学校に来て走りを見せて頂いた。70歳を過ぎていたはずだが、矍鑠とした姿が印象的だった。