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「最高の教師」第8話 (ドラマ)

初回から見て、途中抜けたが復活視聴。
芦田愛菜ちゃんが退場して、そろそろ大詰めな前回、もう1人の逸材の熱演に涙した私です。

THEいじめっ子・相楽 琉偉(さがら るい)の本性が露わになった、鵜久森家での場面。あれは設定も流れも上手いところに、加藤清史郎の演技が重なるパーフェクトなシーンだと言えるだろう。

かつての可愛い子ども店長の清史郎くんが、子役同期の愛菜ちゃんに酷い虐めを行うなんて、親世代としては見ているのが実に辛かった。
が、それがあったからこそ罪深さを謝罪するこのシーンがより胸を打つわけで、キャスティングの妙を味わえた気がする。

さらに巧いと思ったのが、供養台に叶の遺影が無い設定。
叶の母は生前の娘の様々な表情を思い出したくて、あえて遺影を置かなかった。
生前の叶が、自分に淡い憧れの感情を抱いていた事を聞かされた相楽は、戻らない生命とかけ違えた運命に苛まれた心情で、遺骨に向き合う。
叶の顔を思い出せないと泣く相楽。叶の母とは真逆の立場を浮き彫りにするのが、この遺影のない供養台の設定なのだ。

派手な演出も無く、淡々と進むシーンだからこそ相楽の悔恨の念が浮かび上がり、視聴者も共感する。脚本と芝居の相乗効果で、とても見応えのある回だった。次週以降も期待している。

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