「弟の最期と向き合って〜“コロナ”遺族 沖縄への旅〜」
初回放送日: 2023年4月23日
新型コロナに感染し自宅で命を落とした弟。死から1年、姉は最期の姿を知りたいと弟が暮らした沖縄に向かった。日常が戻り始めた世の中でコロナ死と向き合う姉の日々とは。 一昨年、新型コロナに感染し自宅で命を落とした竹内善彦さん(43)。姉のかおりさんは離れて暮らす弟の死を突然知らされ、空輸で送られてきた遺骨を弟とは思えずに過ごしてきた。最期に何を思い亡くなったのか-。死から1年、かおりさんは弟が暮らしていた沖縄に向かい、生きた証を探す旅を始めた。社会が以前の日常に戻ろうとする今、弟の死の意味を見いだそうとする姉の日々を見つめる。
(以上公式HPより)
マスクの着用が必須ではなくなり、コロナの影が薄くなってきた昨今。テレビではゴールデンウィークのお出かけ特集が組まれ、新幹線でも海外からの旅行者が目につくようになっている。
この3年間の制限の恨みを晴らすかのように解放感を満喫する私に、この番組は新たな問いを投げかけてきた。
コロナのせいで、行動制限のせいで、たった独りで死んでいった生命があった事を忘れてはいけない。
この3年間ほど、生命に向き合うことを意識した日々は無かったと思う。私の父は3年前の7月に予兆も無く旅立った。コロナが原因ではなかったが、コロナが無ければ死ぬ前にもう一度、元気な父に会えたはずだった。父に会いに行こうとした2020年6月末、コロナを警戒して帰省を取りやめた事は今でも思い出すたび悔しくてたまらない。
だから私はコロナが憎い。
だからこそ、コロナ禍で亡くなった方の遺族はもっと辛いと思う。元凶となったかの国が対策を取っていれば、防げたかもしれない疫病。経済的なダメージで人生が変わってしまった方もいるだろう。とにかく腹立たしい。
コロナ禍を乗り越える?そんな口当たりのよいフレーズは子どもだましでしかない。あのせいで全てを失ったものもいる。
だから私はこの疫病禍を忘れないし、これからも執念深く呪うし、失ったものを取り返せなくても取り返すくらいの勢いで生きていこうと思う。
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