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ゲッベルス 狂気と熱狂の扇動者 (映像の世紀バタフライエフェクト NHK)

初回放送日:2024年9月2日

ドイツの敗北が濃厚となった1943年2月、ナチ宣伝相ゲッベルスは国民をあおり、死の淵へと駆り立てる総力戦演説を決行した。「諸君に問う。勝利を得るため、総統に従っていく決意はあるか?苦難を共にする覚悟はあるか?」。その言葉に熱狂し、実に100万以上の民間人が総力戦で命を落とした。フェイク、炎上商法、陰謀論を駆使、弱小政党だったナチ党を政権の座に押し上げ、世界に地獄をもたらした男の戦慄の記録である。
(以上 公式サイトより)

ゲッベルスとヒトラー。この狂人2人が同時代に生まれ出会っていなければ、ナチスの台頭はなかったかもしれない。
いや、民衆がこんな馬鹿2人のプロパガンダに乗ってしまったのが最大の汚点なのだ。
なぜこんな事になったのか。

大方の国民がナチ党を一過性のブーム・キワモノ扱いしていたにも関わらず、何故あんな事になったのか。当時ベルリン日刊新聞は彼らの事をこう書いた。
「行き場のないアウトロー気分。自分とは別の人種をねたむ劣等感。雲をつかむような政治主張。むき出しの暴力本能。理想主義者を装う、自己陶酔。そうしたものを背にして抱え込んだ団体である」
書き出しの部分が日本の現状と重なるように思えて、怖い。ドイツと似たような真面目で勤勉な国民性をもつ日本だからこそ、一人一人がしっかり学び今後も注意していかねばと思ってしまった。

劣等感や妬みは諸刃の剣だと、私は常々思っている。それらをエネルギーに変換し、克服する事で成功する者もいる。
が、ゲッベルスのように自分が正当に評価されないのはユダヤ人のせいだと妬み、勝手に思い込んで憎悪をつのらせ、極端な思想で排除しようと動く。これは相当ひねくれて危険な発想だ。

いわゆるサイコパスは頭脳明細だと言われている。兵庫県の現知事Sのように、頭は良いが人の気持ちを思いやれないアレもサイコパスで、ゲッベルスと同種だろう。
とにかくそういう奴を上手く利用して間違った成功をおさめるのが最悪な展開なのだ。

チャップリンは、そんなゲッベルス&ヒトラーを茶化す事で真っ向批判の勝負に出た。なんという漢気!日本にもこんなヒーローの出現はないものか。御用マスコミに斬り込む者が多数でれば、民衆はそちらにつくくらいの良心を、まだ持ち合わせていると信じている。

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