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カーネーション 〈第85作〉 第4週「誇り」(19)

ミシンを触りたくて、女学校を中退してまで就職した「桝谷パッチ店」。そろそろ一人前かなと思った頃に、店長から不況の為に泣く泣く解雇される糸子。
「所帯持ちの男は辞めさせられへん。すまんけど、順番からいうたらお前になってまうんや」
涙ながらに伝える店長=トミーズ雅の演技に、初っ端からこちらも涙。
不況という状況が今にも重なる…。

家計の為に職探しに奔走する糸子のもとに、先輩の山口が小原呉服店にやって来る。
「お前、クビになったんやてな」
茶化しに来たのかと思いきや、「俺よりずっと仕事が出来るお前がクビになったんは、女やからや。悔しないんか?」
そして最後に一言「負けんなや」 
めっちゃエエヤツやん、山口!ここでも涙。

お客様扱いされてたのが、働き始めたら手のひら返しの手荒い対応をされ、体調を崩したら「邪魔やからとっとと帰れ」と言われ…。もう辞めたる!とブチ切れた糸子が働く事の意義を知り、職人仲間とも馴染み、アッパッパのアイデアを貰い、順風満帆かと思った矢先の辛い展開。
そんな中でも「見てる人はちゃんと見てるし、認めてくれるんやで」と励ますようなこの流れは、さすがNo.1朝ドラ!くどくど説明せずとも、端的なセリフと役者の演技でスッと入ってくる。

そして終盤、糸子を洋裁の世界へ引き上げるキーパーソン・根岸先生(財前直見)が登場。
ほんの15分で別れと出会い、悲しみから喜びへの橋渡しをやってのけた、まさに神回!
改めて、私は「カーネーション」が大好きである。

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