【詩歌】チャイルドたち - すべての父母【オベリニカ】
- 序 -
私が産みました
- 本篇 -
散らかった四畳半
空の鳴き声
外にいるよりずぶ濡れかもな
日が沈む
赤く染まる
今日が終わる
始まる人もいるのかな
人には人の暮らしがある
嫌いなあいつも
好きだったあいつも
同じ空を見ているようで
それぞれの景色があるのかな
あんよあんよ
赤子の足音
暗夜暗夜
自分の無力さに泣きたくなる時間
あんよあんよ
まだ未来に希望があった時間
暗夜暗夜
直接見ることのできない空
蛙のように押し潰されてしまいそうで
あんよあんよ
あの時は全てが美しく見えたのにね
何も出ない
自分の中でたくさんの声が渦巻いてる
全部吐き出せば楽になるかな
でも今は
今だけはこの苦しさと共にありたい
- 評言 -
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