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海外に居てもマンション生活は難しい。どこに居ても似たような問題は起きます、ってかマジ心に刺さることあった・・・


どこに住んでもそれなりの苦痛はあるという話です。


現在シンガポールでは、そこここに新しい地下鉄が開通されたため、以前よりずいぶん交通事情が便利になりましたが、今回の出来事は、地下鉄の工事がまだ始まる前の話です。

以前住んでいたマンションの住人たちは、わりとタクシーを利用する人が多く、私もそのうちの一人でした。


そんなある日、マンションロビーまでエレベーターで降りて行って、そこからタクシーを呼ぼうと思っていたところ・・・


ロビー前にタクシーが止まり、一人の初老のヨーロッパ人らしき初老男性が降りています。


グッド タイミング! 


私はすかさずその男性客に「このタクシーを使ってもよろしいでしょうか?」と尋ねました。でもその時なんとなく直感で「この人、なんか気難しそうだなあ。」と思ったんです。

で、おもわず「May I take this taxi, sir?」と言ってしまった瞬間「いや、sir は要らないよね。 カジュアルな英語で喋るシンガポールに居て、タクシー如きでそこまで敬意払うような単語を使わなくても。」と心の中で苦笑したのですが、


なんとその男性は、「Say, ”May I take this taxi, sir? Please".」と言ったんですよ! 


要するに「sir」だけじゃ足りなくて、さらに「please」もつけてもう一度言い直せと言っているわけです。

どんだけえ〜? 同じマンションの住人で使用済みのタクシーを引き継ぐだけでそこまで敬意を払えって、何様のつもり??? 


カチ〜ンときたのですが、同じマンションに住む住人だし、まあ「sir」と 「please」はワンセットで言うみたいなところもあるし、ここは下手に出たほうが賢明と、彼の言うとおりに言い直しました。

幸い、タクシーの運転手さんがこの状況を見かねてか、手振りで早く乗れと助け船を出してくれて・・・


で、数日後のことです。


仕事帰りで疲れきって、マンションのエレベーターを待っていたところ、マンションの玄関ホールのドアが開き、タクシーから降りた人がこちらに歩いてきます。いやあ〜な予感はぴたりと当たって、例の男性です。
しかたなくエレベーターに一緒に乗ったのですが、幸いなことに地下から乗ってきた人がすでにいたのでほっとするのも束の間、その人は2階で降りてしまいました。

とにかく早くこの状況から逃れたいと思う気持ちからか神経質になっていた私は、おもわずエレベータの「閉じるボタン」を押したのです。


そしたら・・・


「何もしなくても閉じるのにそれが待てないんだね。」と例の男性は言い放し、わざとらしい大きなため息までつくんですよ。


私、またしてもカチ〜ンときたのですが、ここは我慢と思って、

「私ってせっかちなところがあって・・・あなたを不愉快にさせたのなら申し訳ありませんでした。」とその男性の顔は見ずに、正面のエレベーターのドアを見据えて言いました。(せいいっぱいの抵抗!)

男性がエレベーターから降りたと同時に、私は「閉じるボタン」を何度も押しまくりました。早くドアが閉まってくれと、そしてもう二度と会いたくないと・・・

その週末のことです。

買い物から帰って、家のドアを開けると、バルコニーで主人が誰かと楽しそうにビールを飲んでいます。とりあえずご挨拶しようとバルコニーに近づくと、そこにはあの男性がいるんですよ。

あなた、信じられますか? 

あの男性が !
うちのバルコニーの !
うちのガーデンチェアに座って !
うちのビールを飲んで !
うちの旦那さんと話しているんですよ !!!

とにかく気を落ち着けて、初めて会ったようなふりをして、「初めまして」と握手をしようと手を差し出したところ、どうなったと思います?


なんと彼は、私の手をとって仰々しく私の手の甲にキスをしたんですよ!

「なんばしてくれようと?そげな偽モンの挨拶ば、いっちょん通じんばいね、この二重人格!!!」と心の中でおたけび狂いましたよ。

男性が帰ってから、私は興奮しながら主人に「あの人が例の男の人だよ。」と言ったのですが、主人は「時々エレベーターで会うからビールに誘ったんだけどいい人だったよ。」と言うのです。

もう、究極のにじゅうじんかくぅ〜〜〜!!!

ほんと、マンション生活って難しいなあと感じる時があります。(たまぁ〜にですが・・・)

当時の救いはジムに通っていたことです。ボディコンバット(ボクササイズ)のクラスに欠かさず行ってました。ストレスの分だけ筋肉ができあがります。その当時の私の筋肉、けっこう仕上がってましたから。


以上、「ふんわり雲の走り書き」でした! Thank you for stopping by !



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