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おばたよう
2021年11月24日 18:48
あれは何だろうか…魚だろうか。あれは何だろうか…鳥だろうか。あれは何だろうか…亀だろうか。分からないけど行ってみよう。この両足で歩いていこう。
私だけがどうしてそう思って生きてきた周りの人たちがずっと羨ましかった私だけが被害者で戦っていると思っていた周りの人たちが気楽そうに見えた私だけではないことがようやく分かってきた周りの人たちもずっと戦っていた私だけが苦しんでいた訳ではないと気がついた周りの人たちもずっと苦しんでいた
2021年11月24日 18:47
分ける 分ける あなたと分ける分ける 分ける なかよく分けるぼくと あなたと おんなじもの分ける 分ける えがおを分ける分ける 分ける あなたと分ける分ける 分ける いっしょに分けるぼくと あなたと おんなじもの分ける 分ける なみだを分ける分ける 分ける あなたと分ける分ける 分ける なかよく分けるぼくと あなたで にじゅうまる
2021年11月24日 18:46
朝焼けを見た金色に輝く朝焼けを山の上から明るく照らす真っ青な空に光を届ける朝焼けを見た奇跡みたいな朝焼けを窓の外から明るく照らす薄暗い部屋に希望を届ける朝焼けを見た救いのような朝焼けを大きな雲を明るく照らす曇った顔に笑顔を届ける
早く起きた朝はいつもより風が冷たい寝ぼけていた顔がすっと冴えていく早く起きた朝はいつもより体が痛いあぐらにした足をすっと戻していく早く起きた朝はいつもより時が長い手持ちぶさたな指でそっと携帯をいじる早く起きた朝はいつもより外が暗いふと見上げた空にそっと雲が浮かんでいる
2021年11月24日 18:45
雨の日は、空気が少し重たい。空が泣いているのだろうか。叩きつける音は空の声か。強く激しい、悲しみか。雨の日は、空気が少し冷たい。空が震えているのだろうか。どんよりとした音は空の声か。弱く寂しい、悲しみか。雨の日は、空気が少し苦しい。空が焦がれているのだろうか。打ち続ける音は空の声か。長く切ない、悲しみか。雨の日は、空気が少し柔らかい。空が休んでいるのだろうか。安ら
いつも自分のことばかりだった。あれも、これも、手にしたい。自分の言葉を守っていた。人の言葉を攻撃していた。いつも自分のことばかりだった。あれも、これも、邪魔くさい。自分の時間を守っていた。人の時間を奪っていた。いつも自分のことばかり。あれも、これも、自分のもの。自分の権利を守っていた。人の権利を無視していた。いつも自分のことばかり。あれも、これも、はねのけた。自分
2021年11月24日 18:44
朝の光のなかを歩く。鳥たちがピヨピヨと鳴く。光と陰を過ぎてゆく。朝日へ足を進める。朝の日差しのなかを歩く。川の水がさらさらと流れる。すすきと花を過ぎてゆく。煙へ足を進める。朝の煙のなかを歩く。焚き火の音がパチパチと弾ける。高架の下を過ぎてゆく。竹林へ足を進める。朝の林のよこを歩く。通りの車がゴオゴオと行く。いちじく畑を過ぎてゆく。民家へ足を進める。朝の民家の
2021年11月24日 18:43
願いを込めて、一つ折る。祈りを込めて、一つ折る。誠心誠意、一つ折る。違ったところを、やり直す。力を込めて、一つ折る。心を込めて、一つ折る。全身全霊、一つ折る。違ったところを、やり直す。夢中になって、一つ折る。無心になって、一つ折る。流れるように、一つ折る。重ねるうちに、出来ていた。
虎の子のように奥深くに隠していた慎重に 慎重に見つからないように虎の子のように頑なに守っていた大切に 大切に触れられないように虎の子のように独り占めしてきた秘め事を 秘め事を外へ放ったとき虎の子のように駆け出していった軽々しく 軽々しく元気いっぱいに
2021年11月24日 18:42
忘れ物を取りに行った。忘れていた忘れ物。遥か遠くに置いてきた。実は近くにあったのに。忘れ物を取りに行った。頭のすみの忘れ物。ひもを手繰って引き寄せた。両手で丁寧につかんだ。忘れ物のほこりを払った。かなり積もっていた忘れ物。空へとほこりが舞った。目から涙が溢れた。忘れ物を大事にしまった。忘れたくない宝物。引き出しの奥にしまった。僕の大切な宝物。
2021年11月24日 18:41
空中を歩いていた。山を登っているつもりでいた。歩いていても近づかない。足が空を切るばかり。空中を走っていた。上へ向かっているつもりでいた。走っていても近づかない。足が空回りするばかり。空中を泳いでいた。川を渡っているつもりでいた。泳いでいても近づかない。足をバタバタするばかり。
2021年11月24日 18:40
いろんな人がいる。優しい人、厳しい人、見守る人。誰もが僕を育ててくれる。みんなの中で大きくなれる。いろんな人がいる。強い人、弱い人、臆病な人。全てが僕の中にある。みんなの中で大きくなれる。いろんな道がある。迷う道、惑う道、逃げる道。どれもが僕の中にある。みんなの中で大きくなれる。いろんな自分がいる。進む自分、曲がる自分、戻る自分。どれもが僕を探してる。みんなの中
夕日があかく雲を染める。辺りが暗くなっていく。反対のそらに月が浮かぶ。地球が月にかぶっていく。だんだん月が細くなる。雲がかかって薄くなる。光がだんだん暗くなる。雲の後ろに隠れていく。一瞬、虹のような光を見た。世界を照らすかのように。末広がりの光を見た。世界を救うかのように。雲で隠れて夜がきた。いつもと同じ夜がきた。夜の向こうに月がある。雲の向こうに月がある。