#短歌
通り魔が現れそうなほど澄んだ空だったから遅刻しました
#tanka
でたらめに動いて時間を稼いでいる感覚だ。内部の底面に明けない夜が溜まっていく。ロッカーの番号も秘密の呪文も自分の顔も忘れたんだ。ウニの形をした痛い思い出が胸の中で一瞬膨らんだ。SIMカードみたいに別の心に取り替えたいんだ。もっとよく動いてシンプルな喜怒哀楽を作り出す明確な心がほしいんだ。髪を切ろうか。髭を剃ろうか。ロボトミー手術を受けようか。ほら春ですよ。もっと明るく参りましょう。ご自愛くださいませ。
寝る
おやすみなさい