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オーラソーマの誕生秘話─ヴィッキーさん物語

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オーラソーマを語るなら、まず創始者であるヴィッキー・ウォール女史の生涯を語らなければなりません。1983年、ヴィッキーさんが瞑想中に受けた啓示によって、オーラソーマ最初のボトルが…
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#カバラ

第1章 ヴィッキーさんの誕生とトラウマ

1 七番目の子供の七番目の子ヴィッキーさんの物語はこんなふうに始まります。 私はロンドンに生まれました。 七番目の子供の、そのまた七番目の子としてです。 父もその両親も、ハシディズムの人でした。 ハシディズムというのは、聖書の神秘的な側面を含む深い宗教の一派で、父はカバラとゾハール(モーセの五書のヘブライの神秘主義的注釈書)のマスターであり、そんな背景のせいで、植物の癒しの作用や、薬効に関する知識、そして自然の癒しの方法に詳しかったのです。 その知識は私に受け継がれまし

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第2章 最愛のお父さん

5 初めての過去世回帰どんな時代にもそれぞれの前提や制限があって、それぞれの味わいがあるのでしょうね。 ある時代のある地域の集合意識のなかで起こっていた夢が、別の時代の別の集合意識のなかで起こっていた夢より、正しいとか間違っているとか、進歩しているとか退歩しているとか判断できる客観的な基準がありうるとあなたは思いますか? もしあなたが、両方の夢を見ていた当人だとすればどうですか? ヴィッキーさんの物語は、私たちが生きているこの今の時代の日本という環境から見れば、わずか百

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第3章 ヴィッキーさんの秘密の能力

10 お父さんの最初の手ほどきヴィッキーさんとお父さんの関係には、単にヴィッキーさんの思い入れだけではなく、何か特別なものがあるように感じられます。 おそらく、土曜日の遠征にヴィッキーさんを同行し、特にヴィクトリア・パークで自然に接したときの娘の反応に、お父さんは上の子供たちで経験したのとは違った感触を持ったのではないでしょうか。 父は、動物と植物の世界に完全になじんでいました。 二人で歩いているとき、あちこちに豊富に生えている野草を指差しながら、私に聞いたものです。 「

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第4章 ヴィッキーさんの修行時代

15 ホースレー薬局田村裕さんの『ホームレス中学生』は家出直後の生活のヴィヴィッドな体験記録でしたが、ヴィッキーさんは元々目的がまったく違うこの本で自分の家出直後の生活を語るつもりなどなかったでしょう。 あるいはもしかしたら、非常に自立心に富んだヴィッキーさんにとっては、生活を立てるための苦労などは誰もがする当然のことで、何も特別なことではなかったのかもしれません。 家出の時期から4、5年経過して、ヴィッキーさんはすでに何かの仕事に就いて自分なりのスタイルでの自立生活をし

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第5章 ヴィッキーさんの信仰と道連れ

19 「テディントン」ヴィッキーさんには人生で何度かの転機があり、そのときどきに居所を移されます。 読者である私たちは、もちろん、どの場所も実際にはいちども見たことがありません。 ところがなぜか、どの場所もとてもイメージがわいてきて、なんとなくその場所に行ったような気分になってしまうのが不思議です。 たぶん、ヴィッキーさんのその場所への愛情と思い入れが、読者である私たちにも伝染するんでしょうね。 そしてヴィッキーさんのお話に出てくる場所が、どこもとても美しいところに思

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第6章 ヴィッキーさんの忍耐と待機

23 マヨルカ島一九七三年に、新たな「天のひと突き」がありました。 休暇でマヨルカ島へ出掛けていたときのことです。 そこは、一度ならず私が不運に見舞われたところで、そのとき私は、重い冠状動脈血栓を起こし、心臓の機能のほとんどを失い、危うく命を落とすところでした。 三、四日、生きるか死ぬかの戦いをしている間、マーガレットは病院で辛抱強く付き添ってくれました。 徐々に私は持ち直し、飛行機でイギリスに帰って、地元の病院でさらに治療を受けることになりました。  『オーラソーマ 奇跡

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第7章 ヴィッキーさんの使命成就

28 ローラヴィッキーさんたちはいよいよ静かな引退生活を始めます。 完全失明したヴィッキーさんはもう仕事に復帰はできませんし、マーガレットさんもひとりでクリニックの運営はできないのでしょう。 これまでの仕事で貯めたお金とキングズ・ランサムを売却したお金を投資して、その利子で生活することにします。 ある意味ではもう肩から荷をおろした人生です。 これからはつましく静かに、でも心豊かに暮らすことにしたのです。 朝は毎日、太陽のさんさんと降り注ぐ中庭で瞑想するのが日課となり

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