牧のうどん「野菜かき揚げうどん」は、最後の最後まで崩れない。
こんにちは。福岡に移住してフリーランスをしている酒井と申します。
うどんを食べたくて朝5時に起きてしまいます。
さて、先日「うどんのウエスト=かき揚げ屋さん」というnoteを書きました。
「かき揚げ」ってお店の特徴が出やすいメニューだと思うんですね。
中に何を入れるか、揚げたてor揚げ置きか。大きさもお店によってまちまち。
というわけで、家の近くの牧のうどんのかき揚げもしっかりと調査しに行こうではないかと思い立ったわけです。
性格の良い、丁寧なガツンとしたかき揚げ。
さて、目の前にまん丸のドシンとしたかき揚げがあります。
「野菜」と頭に付いてはいるものの、「ヘルシー」かと言われるとそれもまた違う。
揚げ物というカテゴリーにおいて、ヘルシーという言葉は似合わない。
ガツンとかドシンとか、そういう表現の方がいい気がする。
上等な天ぷら屋さんに行くと、
「衣は薄く、塩で召し上がってください」
みたいな、懐紙の上に立ちあがっちゃった海老とかね。
ああいうのも好きは好きなんですが、牧のうどんはうどん屋さんですから。
牧のうどんの揚げ物全般に言えることなのですが、衣が上手いんですよ。
うどんに乗せても崩れないコロモが厚くて食べ応えのある天ぷらがね。いいと思うんですよ。
で、牧のうどんの野菜かきあげは、ちゃんとガツンとして、ドシンとうどんの上に載っている。
一口齧ってみると、味わいもガツンとしっかり。
野菜も玉ねぎにんじん…あとピーマン?ししとう?のようなものがぎゅぎゅっとおしくらまんじゅうしている。
そう、ウエストの空気を含んだわたあめのようなかき揚げと真逆。
歌舞伎揚げのようにガツンと上がったかき揚げなんですね。牧のうどんは。うどんに乗せた時の佇まいが、素晴らしいんですよ。
ほら。
凛とした佇まいでしょう。
うどんに乗せてもしっかり崩れず正円の形を保つ。
こいつ絶対に性格良いやつだって一目見てわかるんですよ。
食べ進めても、簡単にはくずれないのも、なんだか嬉しい。
さらに野菜と銘打っているものの、川海老のような小さくて殻が香ばしいエビもわんさか入っているので、酒のアテにもなりそうな雰囲気。
こいつをほじくり返しながら、ビール飲んだら絶対にうまいやつ。
そう、最後の最後まで、かき揚げは「天かす」のようにもろもろにならず。
その存在感を保ったまま丼に居続けてくれるんですよ。
丼のなかが「ぐっちゃり」しないんです。
なんとスープを継ぎ足しても、丼の主のようにしっかりと存在感を漂わせています。
ほら、溶けてないでしょう。
最後の最後まで、「僕は野菜かき揚げうどんを食べたんだ。」という思い出が残るんですよ。
いろんな具材がスクラムを組んで最後まで耐え切る。
こういう意思の強いかき揚げを作りだす牧のうどんの技量に今日も驚きを隠せない僕なのでした。