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資さんうどん「かしわうどん」でソウルフードが変わらず飽きない味と気づく。
こんにちは。福岡に移住してフリーランスをしている酒井です。
さて、突然ですがあなたはクッキングパパに出てくる「かしわうどん」をご存知ですか?
「かしわ?柏レイソルですか」
と思ったあなたは東日本の人。
西日本では「かしわ=鶏肉」のことを指すんですね。
要するに「かしわうどん=鶏肉うどん」ってことです。
で、クッキングパパに話を戻しますと、主人公である料理が上手なサラリーマン荒岩の部下に、イケイケの新人で北九州出身の江口くんと言う子がおりまして。
その子が自社の社長が「うどん好き」と言うことを聞いて、わざわざ東京から北九州まで新幹線を使って(新幹線代は社長もち笑)小倉駅の8番ホームにある「かしわうどん」をみんなに奢るというエピソードがあったんですね。
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要するに北九州の人が実家に帰ってきた時に食べたくなる味=かしわうどん。
そして、資さんうどんも本店は福岡県北九州市・小倉南区。
れっきとした北九州を代表するうどん店なのです。
そこの「かしわうどん」を食べないわけにはいかない!
と言うわけで、食べてきましたよー!
甘い「かしわ」がスープに溶け出し、ずっと飲んでいたくなる。
さて、ご覧ください。
これが資さんうどんの「かしわうどん」です。
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小さく刻まれた鶏肉がうどんの上に載せられた、実に綺麗なおうどん。
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もともと資さんうどんのベースのスープって、かなり控えめなお味なんですね。
ものすごくさっぱりしているので、上に載せるもので、出汁の雰囲気がものすごーく変わるんです。
そういうこともあり、かしわうどんはじんわりした甘味が体に染み渡ります。
しっかり甘辛く煮付けられた鶏肉から旨みがスープに溶け出して、うどんの表面に脂がキラキラと浮いております。
この浮いている脂が本当に美味しい!
じわじわとうまい…飽きない味。
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元来、ソウルフードって言われる味って、「飽きない」ってところがポイントなのかもしれません。
色々と美味しいもの数あれど、毎日食べると飽きてしまうものってたくさんあると思うんです。
うなぎとか、焼き肉とか、ハンバーグとか。
そういう明らかに「ごちそう」のようなお味は毎日食べたら飽きますよね。
ありがたみもなくなると言うか…。
ただ、資さんうどんの「かしわうどん」は毎日食べても飽きない。
飽きないどころか、毎日食べたい。食べたほうがいいと思わせる味。
そう思わせるものがソウルフードの条件ってことじゃないでしょうか?
次から次へと移り変わる世の中の価値観。
昨日の"当たり前"が、今日はもう古い。と言われている現代。
・働き方が変わり、会社に行かなくても仕事ができるように。
・ゲームはカセットからダウンロードへ。
・手紙がメールになり、メールがチャットになった。
・地図は折りたたまず、拡大・縮小するものに。
・写真は現像せず、その場でシェアするものに。
・買い物は店を巡らず、ワンクリックで届くように。
変わるのは、いつも突然じゃなく、気づけば当たり前になっている。
変わらないものなんて、"変わる"ってことくらいだと信じたくなっちゃうんですよ。
でも、かしわうどんは昔から形を変えずに美味しいんですよ。なんか、その点に尊さを感じるんです。
北九州の人が大事にしている価値観を知りたいなら、まずは資さんうどんのかしわうどんを食べてみてください。