第7感 大人買いとほぼ同義

「夏は」と言われれば、そのあとに続く言葉はやっぱり、「ポケモン」。もちろんそうですよね?
ほら、「垂乳根の」とくれば次に続くのは「母」ですし、「八雲立つ」とくれば次に続くのは「出雲」なのと一緒ですよ。要は枕詞ってやつです。

 小学生の時分、待ちに待った夏休みを迎えると決まってしていたことがいくつかありました。家族旅行とかそういうのは除いてね。
 まず一つ目が、ポケモンの新作映画公開に先駆けて地上波初放送となる、前年のポケモン映画を見ること。
 去年の夏に映画館まで足を運んでみたのに、新鮮な気持ちで見てましたね。
そして次に、そこで公開される新作の情報を見て気持ちを高めつつ、映画館に向かい新作映画を見ること。
この喜びはやはり何事にも代えがたいものでした。
 そしてそして最後にもう一つ。JRの駅で行われるポケモンのスタンプラリーに参加すること。
 覚えてますかね、毎年夏休みの時期になると改札の近くにポケモンのスタンプが置かれてたんですよ。
 はい、そうですよ。全部ポケモンがらみですよ?

 夏休みを迎えるって言うと、友人と一緒に、母とその友人のお母さんにも付き添ってもらいながらポケモンのスタンプを押しに行っていました。
 毎年のように行われていたあのイベントを今になって調べてみると、あの頃は多いときは100匹近くのポケモンが駅に配置されていたそうです。すごいですね。
開催場所は東京だけではなく、茨城、埼玉、千葉、神奈川と関東全般。
小学生だった自分たちはなかなか遠方の駅までは押しに行けませんでしたが、それでもせっかくならこの子が押したいな、っていう駅を目指して電車に乗っていました。

 そしていくつかのスタンプを集めるとゴールとなる駅に向かいます。
それはが東京駅。それこそ東京駅に着くと、すごい数の子供たちが列をなしていたような記憶があります。
 頑張って集めましたね、って、景品としてポケモンのビーチバレーボールをもらったこともありました。本当、いい思い出です。
そんなことを夏休みごとに行っていましたが、中でも特に思い出に残っていることがあります。

あれは確か2002年のこと。
この年の11月にゲームボーイアドバンスで初のポケモンのゲームソフト、第三世代のいわゆるルビサファが発売することになるのですが、このスタンプラリーの期間に東京駅で体験プレイをすることができたんです。
この当時の僕はゲームボーイアドバンスを持っておらず(というか結果的にはゲームボーイアドバンスは買ってもらいずじまいのまま次のDSへと世代が移り変わりましたが)、友人のゲームボーイアドバンスを触らせてもらうのが関の山でした。
スゴイ列でしたが、全く苦じゃありませんでした。だってまだ発売してないゲームができるんですから!
まあ親からしたらたまったもんじゃなかったでしょうが。
暑い中、東京駅で待って待って待ち続け、ついに自分の番が来ました。
確か僕はアチャモを使った気がします。アチャモとの初めての冒険。
そのアチャモを連れて冒険に出、草むらに入るとスバメが出てきたんですよね。
今でこそ当然スバメは知っています。なんてったってサトシの手持ちにもいましたからね。
でもこの当時の僕は無知でした。
ツバメっぽいポケモンが出てきたなと思ったら、名前がツバメ。そう見間違えた僕は、いやまんまじゃん、って思ったのを覚えています。
他にも、はっきりとしたカラー画面でポケモンができることにも感動しましたし、一番心打たれたのは、手持ちを見るとそこにいるアチャモの姿がちゃんとアチャモだったこと!
あの、分かりますかね。
それまでのポケモンはタマゴグループよりざっくりした分類で分けられていて、リザードンとかカイリューならどれも怪獣みたいな姿でしたし、ピクシーみたいのやビリリダマみたいのがたくさんいたんですよ。
なんていうんでしょう、そう、手持ちを見ただけでは何のポケモンか分からなかったんです。
そんな時代を過ごしてきた自分からすると、ルビサファの変わりようにはものすごく感動しました。革命を感じました。
…なんか勝手に熱くなってすみません。でもそれくらい楽しかったってことです。

 さて、枕はこれくらいにして、本題に入りましょう。まだ枕だったんかい、という言葉は置いておいてください。
 そもそもなんでこんな話をしてたかと言いますと、それはズバリ、この夏に久方ぶりにポケモンスタンプラリーに行って参ったからなんです。

 何となく駅を歩いているとポケモンのスタンプラリーのポスターを見つけました。
 おお、まだやってるんだ、そう思った僕は久しぶりに挑戦してみることに。
 大人になった今だからこそ、子供の頃ではできなかったことを。そう思った僕の目標は当然、全駅制覇でした。
 せっかくならと僕は池袋のNewDaysに向かいました。
 本来、無料のスタンプ台市で始められるこちらのイベントですが、特定のNewDaysで売られているスタンプ帳でやることもできるんです!
 先に言っておきます。このスタンプ帳にしたからと言って、景品が変わったりはしません。
 少しそんな淡い期待を思い描いていましたが、そんなことはありませんでした。僕が実証済みです。
 話を戻しましょう。池袋のNewDaysで2,520円でスタンプ帳を買った僕は、そのまま池袋のスタンプ、ニャローテを押そうと思いましたが、その日は日曜日。
 しかも開催して初めの週末ということで、激込みでした。
 これに大の大人が並ぶのもな……そう思った僕はこう考えました。朝イチならいけるのでは?
 次の日もお休みだった僕は、始発の時間帯から攻めて、その日一日で全駅制覇することに決めました。

 次の日、朝5時前には最寄り駅についた僕は、2,700円くらいの周遊切符を購入し、ガンガン攻めていきました。
 詳しい場所はごまかしますが、まずは神奈川方面に進んでいくことに。

 まずは、私苗字が大熊ですので、大崎のヒメグマちゃん。

ヒメグマ&大熊@大崎駅

 ちなみにこの日の僕は、ありとあらゆるポケモンに身を包んでいきました。
 シャワーズの帽子、ヒトカゲのポケモンシャツ、ポケマスのUT、ちなみにイーブイのハンカチとピカチュウの靴下も履いております。

 そのまま神奈川を攻め切り、これは一番最奥、大船でのお写真。

大船は遠いジェス

 今度はちょっと離れたこちら。羽田のこれクレー。

コレクレーはなんか得した気分!

 千葉ではウソッキーにも出会えました。嘘から出た実のPVは感動しましたね。

ゼニガメじょうろでビクビク

 そして、電車に揺られに揺られ、辿り着いたは土浦。もう疲れ切ってますね。

元気に変える

 まだまだ終わりません。ラストスパートとばかりに、蓮田のハカドッグ。

多分ハカドッグに生気取られた。

 やっぱり僕の一番のヒーロー、大宮のリザードン!

僕の英雄

 結局朝5時くらいに最寄り駅を出発した僕は、日付が変わる0時前に帰ってまいりました。もちろん、36駅全部のスタンプを押してね。

と、ここまで書いた内容は写真こそあれど、とほぼ同じことをラジオでもお話しました。
このnoteはそのラジオを収録したよりあとに書いてるんですけど、一旦ラジオで話すために自分の中で整理した結果、完全に内容が固まってしまいましたね。
まあでもこれこそ再利用、エコですね。
せっかくなんでURL載っけておくので、聞いてみてくださいね!


 ここからはまだ話してない話ってことで。
 全駅制覇のゴールである東京駅は、11時半から18時ということで、せっかく制覇したのはいいんですが、景品の引換には間に合いませんでした。
 ということで、別日にまた東京駅に向かうことに。
 この日は、最近コラボイベントが始まったプロントでお食事をしてから行きました。

 とりあえず友達にも協力してもらって、食べれるだけ食べました。

ドオーのケーキ、甘くて美味!

 この日もポケモンで身を包みました。
 ピカチュウいっぱいのシャツに、初代四天王のポケモンが描かれたUT、そしてみがわりのハンカチにこの前の一緒のピカチュウの靴下。

 クリアカードは20種類もあるのになぜか2分の2でドオーという。
 でもアクリルキーホルダーは、ほら見て!

ピカチュウ引けたらオールOK!

 ピカチュウ、ゲットでチュウ!

 そのまま東京駅へ向かいました。
 そして、STAGE2とSTAGE3、つまり全駅達成のスタンプを押印。

すごいおいわいされた

 これにて長かったポケモンスタンプラリーもおしまい……ではないんですよね。
 ラジオでも御話しましたが、今年はEXTRA STAGEもご準備されてるんです。
 せっかくスタンプ帳買ったんなら行くしかなくない?、ということで、現在こちらの方も計画しております。
 これもまた書く、かも?

 最後になります。
コロナウイルスの影響もあってか、すっかりポケモン映画が公開されなくなってしまいました。これは本当に悲しい話です。
 そしていつの間にか主人公もサトシじゃなくなったようで、今回のスタンプラリーなんて本当、新しいアニメに準拠してましたからね、やはり時代は移り変わるものなんです。
 それでも僕は、今でも胸を張って言います。

ポケモンは大好きだぜ!

 この時代に生まれられたことをただただ感謝するばかりです。
 さてとそろそろお別れの時間となりました。やっぱり〆はこれですよね?

 みんなもポケモン、ゲットじゃぞ~!

この記事が参加している募集