分かると分からない
分かるということは、どういうことなのだろうか?
「わからない」という方法 (集英社新書)橋本治著
橋本さんの著作を読みながら考えてみる。
著者は、ご自身でもおっしゃっているが、文体がまわりくどく、実に細かい。それは、読者が、これから読む内容についてまったく分かっていないと信じて文章を書いているからだと言う。
多くの文章を書く人は、どこかこれくらいは知っているだろうと思ってしまう。ここに、溝が生まれる。
<問題> パソコンの存在についてまったく知らない宇宙人に、パソコンを使ってネットショッピングが出来るようにするにはどのように教えればよいか?
パソコンについて、知らないということは、ただの物体にしてか見えないということだ。もしかしたら、宇宙人にとっては石と同じくらいに思っているかもしれない。
こういう存在について、どのように教えてば良いかを考えてみると、
そもそも言葉で説明しても、言葉の意味が分からないので、言葉の意味を伝える文章に出てくる言葉も説明しなければならない。
無限ムープに入ってしまう。
だとしたら、四の五の言わずに、見てて。なにが分からないかを言って。
やってみて。なにが分からないかを言って。
この分からないことを、すべてアウトプットすることが、分かることの一番早く到達する方法なのではないか。
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