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「ダンデライオン」物語

「ダンデライオン」

昨日の些細なケンカ
君は、いつもの朝をくれたのに
僕は、まだ不機嫌に出勤してしまった。

約束したのに
些細な事は翌日に連れて行かないと

公園のベンチでため息を付く
うつ向いた目の先
タンポポが咲いていた。

 シロツメ草にタンポポを器用に編みこんで
 小さな君は冠を作った
 『上手だネ』と僕が言うと
 最高な笑顔で
 『はい、あ~のライオンさん』と
 僕の頭に冠をのせた
 そうだ、君は自分を[あ~]と言ってたっけ
 僕が偶然見つけた
 四つ葉のクローバーをあげたら
 『あ~は、幸せになれるね。』
 と また、最高な笑顔で言った。

帰ろう
タンポポとシロツメ草を一輪づつ摘んで
君が憶えていなくても。

ただいま
どう言えばいいのか
謝りたいけど どうすれば
きっと、情けない顔をしてるだろうが
タンポポとシロツメ草を差出した。

君は、自然に受取りながら
『お帰り わたしのライオンさん』と
素敵な笑顔で
タンポポをフリフリとした
ああ、ダンデライオンか!
たてがみ みたいだからかと思ってた。

いつから あ~から わたしへと変わったっけ
そんな事を考えながら
読み終わったらしい本の上に
四つ葉のクローバーのしおりを見つけた。

着替えがすんだら
ごめんと一緒に伝えよう
『あ~だけじゃなくて、僕も幸せになったよ。』
きっと、君は最高な笑顔をくれる。

〜おしまい〜 



お読みくださりありがとうございます(⁠.⁠ ⁠❛⁠ ⁠ᴗ⁠ ⁠❛⁠.⁠)
この物語を書いた切っ掛けはXの[言葉の添え木さん]のお題です(⁠◍⁠•⁠ᴗ⁠•⁠◍⁠)
「ダンデライオン」「メモリ」「わたしへ」の
過去お題3つをまとめて いつもなら詩を詠ませてもらってるのですが 頭で考えてたら物語になってました(⁠ㆁ⁠ω⁠ㆁ⁠)おや?
なんででしょ?まっいいか~(⁠≧⁠▽⁠≦⁠)

楽しんで読んでもらえてたらいいな✨
                OTERIST

別目線で書いたものになります(⁠.⁠ ⁠❛⁠ ⁠ᴗ⁠ ⁠❛⁠.⁠)
よろしければお読みくださいね(⁠人⁠ ⁠•͈⁠ᴗ⁠•͈⁠)


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