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メタバース研究者が考える生成AI時代のスピード感 #140秒でわかるメタバース開発TIPS
たまにはお仕事の話をします。
先週、フランスでの新作生成AIメタバース「mmm」デモ展示から帰ってきて昨夜まではSIGGRAPHへの投稿が忙しかった…。
白井さんの生成系AIを使ってアバターの衣装と振り付けを自在にできるシステムがなかなか良かった。完全な自動でなくユーザーによる自在性があるのがポイント。メタバースでもHuman-Generative AI-Interaction の時代が始まったかなhttps://t.co/hVHo64IJE3 https://t.co/vdNCGZdQKD pic.twitter.com/rrHsVJIwMl
— 稲見昌彦/ INAMI Masahiko (@drinami) April 16, 2023
SIGGRAPH2023投稿終了ー!
— Dr.(Shirai)Hakase #AI神絵師本 #GREEVRStudioLab (@o_ob) April 25, 2023
さいご1時間で3分の動画仕上げたのすごいかも
AIアシスト生成アルゴリズムの英語論文書いてるんだけど、ワードの一つ一つに過大広告や優良誤認を与えないようにしつつ、正しい動詞を選ぶのめっちゃゾクゾクするわあ……基本動詞だけどストライクな選択
— Dr.(Shirai)Hakase #AI神絵師本 #GREEVRStudioLab (@o_ob) April 25, 2023
ちなみにプロの英語レビューは役に立たんかった。
— Dr.(Shirai)Hakase #AI神絵師本 #GREEVRStudioLab (@o_ob) April 25, 2023
おそらく生成AIとグラフィックス、ソーシャルメディア、社会との問題をすべて理解している校閲者なんてまだいない
余談ですがネイティブの英語校閲(proofread)はけっこうな速度でレビューを返してくれます。ですが、最近その品質やヒット率については微妙になってきている感じがします。やっぱりAIによって知的労働のほうが崩壊するのかねえ…そらそうだよな、この論文依頼されたらChatGPT片手に読むしかないだろうし。そもそも私自身の英語力がめちゃくちゃ上がる要素はない、むしろDeeplを使うようになって、小さい文字の英語は読む気がしなくなってきた…(日本語に翻訳したほうが読みやすい)。でもDeeplは意訳で単語ひとつふたつすっ飛ばすのでかなり使い方には気を遣いますよ。
思い起こせば今日もこんな感じ。
本日のアジェンダ
— Dr.(Shirai)Hakase #AI神絵師本 #GREEVRStudioLab (@o_ob) April 26, 2023
・研究者としてのお仕事
↓
・マネージャーとしてのお仕事
↓
・ビジネスパーソンとしてのお仕事
↓
・開発者としてのお仕事
↓
・メンターとしてのお仕事
↓
・アカウント担当としてのお仕事
↓
・リクルーターとしてのお仕事
めちゃ垂直だ…
信じられん勢いで研究が進んでいく…自分もついていってるけど、それでもすごいストリーム感ある
— Dr.(Shirai)Hakase #AI神絵師本 #GREEVRStudioLab (@o_ob) April 25, 2023
おそらくLLMの論文を書いている海外の研究者も同じことを感じている
むしろスピード感以外にふるいにかける要素がない
— Dr.(Shirai)Hakase #AI神絵師本 #GREEVRStudioLab (@o_ob) April 25, 2023
むしろ「スピード感」以外にその質や真偽を問う方法がない、というのはLLM時代の"最もやばい要素"かもしれないですね。
でもどうなんだろ、IntelとAMDがCPUのクロック戦争をしていた頃も、やっぱりそうだったのかもしれない。インターネットがアナログ回線→ISDN→ADSL→光…という進化をたどった系譜も、やはり速度競争と死屍累々の歴史だったのかもしれない。
拙速こそが価値である、という拙速の定義そのものを問うような状況ですが、拙速がなんであるかわかっている人は今は走るしかない。
そのうちみんな速度が落ちてくる。
ぼくはこの刹那の綺羅星になれるだろうか…。
(特にそういうメルヒェンは望んでいない、やりたいことをやってるだけ)
さて昼間のお仕事としてこんな動画を公開していました
#140秒でわかるメタバース開発TIPS bit.ly/140meta
VRStudioLabのラボメンたちが、この春、メタバース開発を学びたい方々のために作った動画シリーズです。
Unityで使うGitHub
Blenderで作ったモデルをUnityでインポートする
VRMアバターをスクリプトから読み込んでみよう
VRMアバターをキーボードで動かしてみよう
デバッガーでUnity初心者を抜け出そう
この動画を観て手に入るスキル・知識
ただし"止め絵"で見ることを推奨する。
(「倍速で観るなんて無理!」と泣く学生を観たくてそうした)
なお、以下のような知識が手に入るので止め絵で解説する動画やブログの制作は歓迎です。
Githubの使い方
VRMアバターの作成方法
アバターをビデオ会議等で使う方法
クラウドネットワークの使い方
物理エンジンの使い方
Unityのビルド方法
VRStudio Labで働く学生・スタッフと仲良くなれる!
なおこの動画の制作はGREE VR Studio Laboratory Directorおよびインターン が制作を担当しています
先日は「メタバース開発もくもく会」を開催しました。
おかげさまでけっこうな方々が参加していただきました。
(人数的にも水準的にも!)
ありがとうございます。
#VTC23 #メタバース開発もくもく会
— GREE VR Studio Laboratory / REALITY, Inc. (@VRStudioLab) April 20, 2023
ご参加いただきありがとうございました
スタッフより https://t.co/aoCpNzg9V3 pic.twitter.com/rrmZwmbgK9
さて、このブログで何が言いたかったかというと、
このようにしてUnityを使ったメタバース開発を勉強したいと思えば、世間には無料で手に入る資料や開発環境が溢れているということです。
「無料だから…といって価値がないもの」などではない事はこのブログを読んでくれた方はお気づきと思います(ぜひシェアしてください)。
ところで、
学生のみなさんは学ぶ事が本業です。大学の授業含め、これらの良質なリソースを見て通過していくことが当たり前になっているかもしれません。
しかしちょっと考えてみてください。
この動画TIPSを制作するために、どれだけの知識、開発実験行動検証動画の制作や編集クオリティーチェックなどなどが必要でしょうか?皆さんはこんな動画を作ることができますでしょうか?
弊ラボではこのような「社会に価値を生み出す地道な方法」も学生主体で非常に丁寧に教育をしています。「メタバース」と一言で言っても、現在はアバターコミュニケーション、クラウドといった3Dメタバース空間でのユーザ・エクスペリエンスの設計開発から、AIフュージョンや「メタバースモードメーカー」に代表されるような人間とコラボするAITuberの研究、さらに生成AIのチカラを借りてさらに高度な人間のあり方についての研究が必要になってきます。今までの「あたりまえ」が高速にアップデートされていることを研究者自身が感じているはずです。
そんな時代に生き抜いていく方法とは…
そんな時代に生き抜いていく方法とは…これが絶対、ということはないと思います、生き抜いていくだけならいかようにも生きられる。わかりやすいことは「ロケットになってみる」です。一段エンジンなのか二段エンジンなのか。行先は周回軌道なのか火星なのか木星なのか深宇宙なのか。それによって必要な速度は変わると思います。まあこんな例えだと難しいかもしれませんが、でも、やりたいことが「天地、どちらの方向にあるか?」についてはご自身が気づいていると思います。地上の重力を超えたいなら第一宇宙速度を超えればいいし、地球の引力を超えたいなら第二宇宙速度を超えればいい。これは現代の科学ではすでに自明なことなのです。
思いついたら即実装!手が動き、大学の勉強や研究室の研究だけでなく、自分の探究心をさらに加速できるような方は、今すぐその速度に向かって加速し始めればいいのです。
手始めに、Twitter@o_ob や @VRStudioLab をフォローし、インターンに応募してきてくれると良いかなと思います。
近いうちにイベント、「VTechChallenge2023」も応募がはじまります。ちなみに応募期間は連休明けまでなのでめちゃ短いです。速度感が大事なのと、学業に影響があるコンテストをいくつも立ち上げる気は無いので…!
さあみなさん!毎日のようにタイムラインを流れていくAI利用サービスを眺めているだけでなく、使用し、評価し、超えていき、サービスを作り出したり、IPを生み出したりしながら、トップカンファレンスに論文を書き、毎日楽しく過ごしています。その仲間になって、違う景色を見てみませんか?
あぁちょうど今1人メンバーの席が空くところです。
インターン角田さんのご退職。
— Dr.(Shirai)Hakase #AI神絵師本 #GREEVRStudioLab (@o_ob) April 26, 2023
そして
新旧インターンの交流会…尊い。
若くてなんでもできる
なんでもできる若い方々が集う場所
これからもいい出会いが生まれることを祈ります#greevrstudiolab https://t.co/njqUhI0qXl pic.twitter.com/yjerHDbWQI
新しいインターン希望学生さんもしっかり来ていらっしゃいます!
IVRC2022グリー賞を獲得をきっかけにインターンでお世話になった角田さん、進路および研究室確定により本日ご退職となりました。VTC23 #メタバース開発もくもく会 のメンターをはじめご活躍ありがとうございました!
— GREE VR Studio Laboratory / REALITY, Inc. (@VRStudioLab) April 26, 2023
またIVRCでお会いしましょう
後輩も続け〜!! pic.twitter.com/OahX9qpyMI
現場からは以上です!
ありがとうございました!
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![しらいはかせ(AI研究/Hacker作家)](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/5238471/profile_223b543726027a770ee9a5e7b6c0a907.jpg?width=600&crop=1:1,smart)