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【読書記録】"いま いません"さん/自己満足のデザイン

入社から1年が経ったある日のこと。自分に違和感を覚えた。明らかにイライラしているし、「どうなってもいいや」という諦めが、怒りと共に共存するような、マイナスの無敵感がある。
夏でもないのに体中が熱く、わけもなく涙が溢れてくる。これは明らかにおかしい。上司に無理を言って早退し、心療内科に向かった。

結果は、適応障害。
知らないふりをしてやり過ごしてきたけど、心は思ったよりも限界を迎えていた。

P.42

"いま いません"さん。

最初からデザイナーだったわけでも、
一発で完成形に辿り着いてきたわけでもない。
紆余曲折、試行錯誤を繰り返しての今✏︎

ブラック企業を退社後、ネガティブなワードにより一層、敏感になった。
「いらない」「つまらない」「古い」、そんな言葉を投げかけられている事象に、救いの手を差し伸べたくなる。アイデアで、欠点を生かしたい。心ない言葉を投げかけていた人たちを見返してやりたくなる。

P.44

「確固たる自分軸をもとにブレない生き方を実現しよう!」的な自己啓発ストーリー
ではなく、
「シメシメやってやったわって自分を楽しませてったら?」な開発秘話エッセイのような内容⚡️

パッケージデザイナーとして働いていたら作ることのなかった「スマホのごはん」という、自分の趣味全開のデザイン。たくさんの人たちに驚きと面白さ、そして使い勝手の良さや心地良さを提供する商業デザイナーではなく、自分を喜ばせるためにデザインを追求するデザイナーも、悪くないなと思った。

P.77

河川敷で水切りしながら話すような語り口に、過去の苦い経験をバネにする気概を感じた。


やりたいようにやってみる。
戦略や分析も大事だけれど、自分がいいと思うことをする。いいものが出来たら満足。
面白がってくれる人がそれはそれで御の字

自己満足。誰かの評価や数字を気にせず
創作をするのは精神衛生上、健康だろう。
ただ、それを続けられるかはまた別の話。

自身の好奇心、衝動が何より最強だなと。
趣味も、そして仕事もそうありたい oO


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