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心理相談室O-Live便り『自分と他人の境界線について』

こんばんは、心理相談室O-Liveです。
O-Liveと書いて(オーライブ)と読みます。
O-Liveは困り事や悩んでいることについて、専門家に相談できる相談室です。福岡市中央区六本松にて対面カウンセリング、もしくは全国どこからでもオンラインカウンセリングを受けることができます。

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今日は雷に大雨の1日でした。
昨日までが暖かく比較的穏やかな日々が続いたせいか、体も心もへとへとになってしまいました。気温差が大きいと、思っている以上にダメージを受けていることもあります。そんなときは、ゆっくりお風呂に浸かって内側からじんわり温めてあげてくださいね。

さて、今日のテーマは『自分と他人の境界線(バウンダリー)』についてです。耳馴染みのない方もいらっしゃるでしょうから、できる限り専門用語は使わずに書いていこうと思います。

すごくおおざっぱに説明すると、「自分は自分、人は人」ということになるのですが、厳密に言うと少し違います。自分と他人の間に境界となる線が引かれている様子をイメージするとわかりやすいかもしれません。
これは国境のように、これ以上は勝手に踏み込んだり踏み込まれたりしないよう守られるべき、大切な境界線です。

これは大人同士の間だけでなく、子ども同士や大人と子どもの間であっても同じです。また、家族や恋人といった近しい関係性であっても、例外はありません。

この境界線が守られている時には、お互いを尊重し合える良好な関係を築くことができます。例え考え方が異なる場合にも、相手はそう思うんだなと認めることができますし、自分の考えを全て相手に合わせる必要もないからです。

ところが、この境界線が守られていない場合には困りごとが発生するようになります。例えば近しい関係の場合、心配だから、とか良かれと思ってという免罪符で踏み込んでこようとする人がいます。その気持ちに応えようと無理をすると、相手と依存し合う関係になり、自分の本当の気持ちが言えなくなってしまうかもしれません。
本当に保護が必要な年齢や状況を除いた多くの場合、相手の好意や心配を受け取るかどうかも、自分の意思で決めて構わないのです。

もう一つ例を挙げます。
先日Xでこんなことを呟きました。

この、一生懸命頑張っている人をAさんとしましょう。
Aさんの頑張りがどんなに素晴らしいものであったとしても、その他の人に同じように頑張ることを求めることはできません。それはAさんと相手との間にある境界線を超えた行動(価値観の押し付け)になってしまうからです。

上記のような場合、Aさんの中で境界線が曖昧になってしまっており、「皆同じように頑張るべき。努力していないのに呑気でいるなんてずるい」という気持ちが生まれているものと思われます。さらに、自分だけが頑張っているなんてバカみたいだと思って、惨めな気持ちになっている可能性もありそうです。

ここで重要なのは、どこまでが自分の境界の中の話で、どこからが相手の境界の話なのかということを整理することです。自分の中で理不尽に感じた思いや、相手への怒りがどうしてわいてくるのかということを一つずつ整理することで、自分と相手との間の境界線が自然と見えてくるようになります。

カウンセリングの中でも、この境界線について取り扱うことがあります。
特に近しい相手との関係で生じる気持ちについては、一人だと冷静に処理することが難しくなってしまいます。また、無自覚に相手の境界線を超えてしまっている場合もあるため、カウンセラーと共に振り返りながら、自身のペースで整理していきましょう。


・周囲の人と安定した関係が築けない
・いつも相手に尽くし過ぎてしまうor距離を取りすぎてしまう
・苦しい関係から抜け出せない

このようなことでお困りの方はぜひ、当相談室のカウンセリングを利用していただければと思います。これまでのエピソードから、自分と相手の境界線を整理したり、ご自身の考え方のパターンを見つけたりすることで、随分と楽になるかもしれません。

また、カウンセリングではカウンセラーが答えを出すのではなく、ともに考えていくことができます。
秘密は守られますので、お気軽にご相談ください。

2023年12月より対面カウンセリングも受付開始いたしました!
福岡市中央区六本松にて実施していますので、ご希望の方は下記の予約フォームよりお申し込みください。
お申込後に、担当者よりメールにて日程調整の連絡をいたします。

【料金(対面・オンライン)】
新規60分 11,000円
継続50分 7,500円
継続30分 5,500円


臨床心理士・公認心理師
有馬 佐知江



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