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真夜中の修行
ベトナム縦断したり南米に1年間居住したりして、今はタイのお寺で修業中のひろみです。
タイのお寺にはどこでも仏塔というものがあると思う。
仏塔とは釈迦の遺骨の一部を置いている建物の事だ。
僕が今いるお寺にも仏塔があり、そこにはこのお寺を作ったルアンポーヴィリアムの遺骨も置かれているそうだ。
先日、その仏塔の存在を知り、さらにそこであることをするとよいと聞いた。
今日はそれについて書いていく。
真夜中の修行
このお寺の中で仏塔はメインの建物群からから少し外れたところにある。
大きな傘のような形をしており、その横には歩行瞑想のためのデッキのようなものもついている。
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僧侶からそのことについて教えてもらいその存在を知ったのだが、なんと彼らは時々そこで修行をするらしい。
しかもただの修行というわけではなく、2つ条件がある。
真夜中に行くこと
1人で行くこと
この2つだ。
冒頭に書いた通り仏塔は、仏陀の骨やこのお寺に関しては僧侶の骨が安置されている。
別にお化けとかの存在がどうというわけではないが、その情報を聞くだけでもめちゃめちゃ怖い。
さらに、ここに行くまでの道は少し森のようなところを通るのだが、明かりがほぼない。
少なくとも懐中電灯がなければ歩くことはできない暗さだ。
懐中電灯をもってやっとこさ仏塔に着く。
木製の厚い扉を開けて入ると、そこには明かりは一切なく、暗闇の中にかすかに仏像が何体か見える。
中に入ったら暗闇の中で瞑想をする。
これを全て一人で、しかも真夜中に行うのだから怖いことこの上なし。
最初友達の僧侶と2人で行き、その後1人で行ってみた。
2人で行ったときは怖かったが、やっぱり人がいるだけでも安心感がありそこまでではなかった。
1人で行ったときはマジで怖かった。
仏塔までの道を歩くときは何度も後ろを振り返ったり、草がこすれる音に敏感になったりした。
だが、不思議と仏塔の中に一度行ってしまえば怖さ半分、安心感半分になり怖いものの瞑想を1人ですることはできた。
なぜやるのか?
なぜこんな修行をするのかと聞いてみたところ、普段と違う環境でしかも少し緊張する場所で瞑想をすることで、さらに瞑想の質が上がるからだそうだ。
もちろん他にも宗教的な意味合いなどもあると思う。
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いわゆる高所トレーニングみたいなものか、と僕は解釈した。
僕がやってみた所感としては、夜1人で行くことでかなり瞑想に集中しやすい。
仏塔は壁が厚いので外の音はほとんど聞こえず、自分しか中にいないのでノイズもない。
目の前に仏陀がいる緊張感を持ちながらとても良い感じに瞑想をできた。
ぜひ毎日通いたいとその時は思ったものの、やっぱり怖くてその日以外いけてない。
修業が終わる前にまた行かねば、、、