『なぜか宇宙はちょうどいい』
この世界を作った奇跡のパラメータ22
松原隆彦 著
この広い宇宙の中で生命が存在する星はいまだに見つかっていない。
生命が存在する可能性はゼロではないが、私が生きている間に生命を発見することは難しいと思われる。(宇宙の歴史の長さに比べたら100年単位の年数なんて一瞬だろうからね。)
そうすると、なぜ地球という星が生まれ、その星に唯一生命が誕生したのか不思議である。
科学者たちが宇宙の法則を発見してきたが、不思議なこと、分からないことはまだ数限りなく残っている。
新しいことを発見するたびにまた分からないことが増えていく。
宇宙の法則の中にはとてつもなく微妙な割合で成り立っていることが多くあると言われている。
その割合がほんのちょっとでも違っていれば地球は生まれていなかったし人間も誕生しなかった。
138億年もの長い時間をかけて現在のような地球が構築され文明を作ってきた。
そもそも、ビッグバンと呼ばれる初期の宇宙には陽子と中性子しかない状態から水素が生まれ、水素からヘリウムが作られ、ヘリウムがベリリウムになり、炭素が作られていく。
その炭素をもとに生命体へと進化してきたわけだが、とてつもなく長い時間をかけて繰り返し色々な組み合わせを試してたどり着いた結果が地球であり、その地球に生きている生命体です。
この本は専門的な事象について書かれていて、私が知りたかったのは地軸がなぜ傾いているのか、なぜ地球の衛星として月があるのか。などの分かりやすい事柄だったのですが、新しい知識に出会えたことで期待していたこととは違ったが、とても面白かった。
さっきも書きましたが、初期宇宙には水素とヘリウムしか無かったんです、それが、ああなって、こうなって、ごちょごちょして物ができてくるなんてすごいです。まるで誰かが作っているような気さえしてしまいます。
この本の中にも同じようなことが書かれていました。
以前、『ユニバース2.0』という本を読もうとしたのですが、内容が濃くて分量も多く途中であきらめた本で、内容は実験室で宇宙をつくる話なんです。
もし、この宇宙が実験室の中で作られたものだったら...と考えるとなんだか怖いですよね。
とにかく、何も無いところから138億年かけて、今の地球ができたことの神秘をしみじみと味わっております。
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