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日本酒地図を作ろう!!〜㊴岩手の巻〜

皆さん、こんにちは。米好き酒好きTKDです。

「買うがよい」

って、言われてる気がしちゃったんですよ、このラベルに。とにかくカッコいい😄この企画で所謂「ジャケ買い」してしまったのは、三芳菊酒造さん以来です(よろしければコチラもどうぞ)。

「捉えて離さない」という引力は、このラベルだけでなく、お酒にもありました。岩手のAKABUです。

「口上」と違わぬフルーティな香りで惹きつけ、口に含めばまるで花を咲かせるかのように鮮やかな味わいを広げ、胃の腑においては熱をもたらす。日本酒を飲んでいるときに感じたい幸せを、一つなぎに感じさせてくれました。

「殿、畏れ入りまして候😂」

お付きの者どもはコチラ

鱈のフライ、キャベツのゆかり和え、高野豆腐、薬味ドカ盛り冷奴、
タコときゅうりとトマトのマリネ、茄子と万願寺とうがらしの煮浸し

全体的に「素材の味が引き立った、シンプルなオカズ」です😋これはこれとしてとっても美味しくいただいていたのですが、ふと「あれ?AKABUとマッチするような感覚、味わってないな」と気が付きました。どこか「よそよそしい」んですよね、、、AKABUもオカズも、楽しくお付き合いはしているんだけどどこかで一線を引いているかのような気がしてなりませんでした。

「酒は酒で旨し!飯は飯で旨し!あな、めでたや!」という宴もアリですが、せっかくの出会いですから「お互い胸襟を開いて分かり合うような感じも味わいたいなぁ、、、」と、欲深い家臣は不遜なことを考えてしまいます。

「AKABUの殿様のお眼鏡に叶う者はおらぬのか」

などと思っていると、「薬味ドカ盛り冷奴」とは、うっすらと溶け合っている感じが醸し出されていました。特に、ミョウガ。野趣溢れる風味が、AKABUと相性いいようなんですね。。。

「アレ?もしかして、クセの強い相手と絡んでた方が、AKABUの殿はヤル気出すのか?」

という思いが頭を過ぎりました。この気づきは「〆のご飯」で証明されることになります。

煮豚の煮汁が煮凝ったのをアツアツご飯に載せたもの 〜チューブにんにくを添えて〜

豚の野蛮なエキスと香りににんにくが混ざったご飯です。
もう相性抜群😍!!!殿のご機嫌は最高潮に!!!今まで上座と下座とで別々に飲んでいたのに、急に膝付き合わせたり、肩組み合ったりしながら笑い合っちゃっているような風景に、宴がガラッと変わってしまいました。

「やっぱりそうだったか!殿はクセ強なヤツが好きだったんだ!」

流石は殿。組織のトップに立つ人としての「懐」を備えていらっしゃる。他所では「鼻つまみ者」みたいに扱われてしまうけど一芸に秀でた人材にこそ光を当てて仲間にし、個性を十二分に発揮させることで組織を活性化させて、結果につなげてしまうような社長って、こんな感じのシルエットなのかもしれません。

自分も小さいながら組織を統括する立場にありますので、「こういうリーダーになりたいなぁ、、、」と思わされました。個性を尊重し、受け入れる度量。器の大きなビジネスパーソンになりたいなと思ったときに、はせがわ酒店さんに参上仕り、殿の御尊顔を拝し奉る所存です。

ちなみに、こんな骨太のお酒を作り上げた赤武酒造さんのHPにはプロモーションビデオがアップされていました。

若く、情熱に溢れた社員さんがこれだけ集っているのだから、プロモーションビデオではそれが「言葉で存分に語られて、表現されているんだろう」と考えて再生ボタンを押したのですが、全くの逆で驚きました。「言葉、一切なし」のPV。

盛岡市の日常に、赤武酒造さんの酒造りが自然に溶け込んで、当たり前のように静かな時間が流れていきます。その中で、酒蔵全体が激しく呼吸しているのかと見紛うばかりの湯気と、淡々ながら力強く酒造りに勤しむ社員さんの表情に、ぐいぐいと惹き込まれてしまいました。そして彼らは動画の最後に作り上げたお酒を抱いて、会心の笑みをコチラに届けてくれるんです。

「ヤられた、、、こんな魅せ方カッコ良すぎる!!」


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