普段、ワークショップを運営している側が参加者になってみて気づいた”参加者が困ること”
先日、とあるデザイン思考系のワークショップに参加してきました。普段、僕は開く側というか、ファシリテーション側として参加することがほとんどで、参加者側の立場に周ったのは本当に久しぶりだったんだけど、改めて自分が参加してみると、非常に学びが多かったです。
自分が普段できるようにするためにも、気付きをまとめたいと思います。普段、ワークショップをやられている方からすると当たり前のことかもしれないんですが、ふとやってみると忘れてしまうことが多いものです。企画側が自分の設計を見直すチェックリストになればいいと思いました。
それではさっそく、
1|あれ、今わたしたち何をやっているんだっけ?
ワークショップのファシリテーターはいまが全体のうちどの部分で、だいたい山で言うと何合目で、このワークの次はこのワークをやろう、というのがわかっていても、参加者は今なんのワークをやっていて、これが後々どうなるのか、何なら次は何をやるのか?というのが全くわからない、手探りの状態になってしまう。
それはある意味で没入サせようとしているのかわからないけれど、やっている側は「これでいいんだっけ」とか「次なにやるんだろう」という不安がすごい!ファシリテーターは、全体のワークの流れくらいは、少なくとも参加者に事あるごとに共有するか、もしくは印刷して各個人や参加者に配ってしまおう!
2|あ、会社のお金で来てるんだから、写真とって記録しなきゃ!あ、撮りそこねた・・・!
参加者も自分でお金を払って、もしくは会社にお金を払ってもらって来ているので、その分の学びは持って帰りたいはず。ということで、写真を事あるごとにパシャパシャとっているのだけれど、これって他の参加者の邪魔になるし、聞く人も集中して聞いてくれなかったりするので、もし事後に配布する予定があるなら、あらかじめ伝えておけば参加者もワークに没入できるようになる。
一方で、ファシリテーターからすると「あ、学びがある内容なんだな」と安心にもつながったりするのだけれど。。笑
3|え、大雑把すぎて具体的に何をやればいいのかわからない・・・!
じゃあこのワークをやってください!と参加者に伝えてワークをやってもらうときに、ざっくりとした説明しか書いてないと、馴れていない人からすると「え、具体的に何やったらいいの?」と困惑する。
たとえば、共感マップというワークをやりましょう!となったときに、ワークシートだけ渡して「さあどうぞ!」と言っても、参加者は何をやっていかわからない、具体的な手順を、
①まずはターゲットの名前をかこう!
②彼らの気持ちになりきって、まずは「See」の欄から埋めよう!
③次は 〜
というように、細かなワークを設定してあげることが重要です。ちなみに共感マップについてはこちら👇
4|10分でテーマ決めろと言われたのに、全然決まらない、、あと5分、、あと10分、、、、
そのワークショップは想定より1時間ほど押してしまったのだが、全体の時間管理以上に実は重要なのは、参加者に時間管理をさせることだ。例えば、チームで取り組むテーマを決めるのに、10分与えられたとする。
そのときに、チームごとに10分をまるまる考えることに使うのでなく、1分を決め方について話して、6分ディスカッション、3分で決定する、というように時間を決めさせて、そのための方法について、投票で決めるのか、誰が決めるのか、というのを考えてもらう。
それがないと、各チームでどんどん遅れが生じていって、結果、全体の遅れにもつながってしまう。
とざっくり4つ書いてみたけれど、これ以外にも僕が拾えていないだけで、参加者が困っていることは他にもあるはず、どんどん他のワークショップにも参加してみたいです。
それではまた!
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