高齢者も元気に!二重課題運動で身体と脳を同時に鍛えるシナプソロジーの魅力とは?
今日は、これからの超高齢社会を生きる上で、
とても大切な「運動」の話をします。
特に、認知症予防にも役立つという、
ちょっとユニークな運動、
「二重課題運動」についてご紹介します。
え、聞いたことない?大丈夫!
この運動がどれだけ効果的なのか、
わかりやすく説明しますよ。
二重課題運動って何?
まず、簡単に説明すると、
二重課題運動は
「身体の運動」と「認知的な課題」を
同時に行うもの。
例えば、歩きながら数字を数えたり、
体を動かしながら計算をしたりします。
これ、なんだか遊びのようですが、
実はめちゃくちゃ効果的なんです。
で、今回注目したのは「シナプソロジー」
という二重課題運動のプログラム。
これは、高齢者でも無理なく楽しめるように作られた運動で、
簡単な動作と脳を使う刺激を組み合わせて、
身体と脳を同時にトレーニングするんです。
シナプソロジー、カッコいい名前ですよね!
脳と体を一緒に動かすことで、
元気で長生きするための最強メソッドなんですよ。
研究の背景と目的
さて、日本では高齢者の5人に1人が
認知症になると言われています。
やばいですよね?
でも、認知症は予防できる可能性があるんです。
そこでです。この研究では、
二重課題運動が高齢者の身体機能と認知機能を
どのくらい改善できるのかを調べました。
運動をすれば体が元気になるのはわかりますが、
脳も同時に鍛えられるというのが今回のポイント。
運動だけでなく、頭もシャキッとさせちゃおうというわけです。
研究方法:どんな感じでやったの?
まず、研究に参加したのは24名の高齢者。
平均年齢は70.6歳です。
この参加者をランダムに2つのグループに分けました。
実施群: 8週間、週2回、60分ずつシナプソロジーを実施するグループ
対照群: シナプソロジーを実施しないグループ
この2つのグループで、運動がどのように
身体機能や認知機能に影響を与えるかを比較したんです。
簡単に言うと、「運動したグループ」と「しなかったグループ」で、
どっちが元気になったかを調べるって感じですね。
評価方法
具体的にどうやって評価したのか、
気になりますよね?
そこで3つの方法を使いました。
TUG(Timed Up and Go)テスト
椅子から立ち上がって3メートル歩いて戻るまでの時間を測るテストです。これで歩行能力やバランス能力をチェックします。歩くのが早い人ほど元気な証拠!25-Hole Trail-Making Peg Test
1から25までの番号がついた穴に順番に棒を差し込むテストです。これは認知機能を評価するためのもの。つまり、頭の回転が速いかどうかを測ります。酸化ストレスの測定
これは体内の酸化ストレスを測るテストです。酸化ストレスが高いと病気になりやすく、低いと健康的ってわけです。特に認知症予防において重要視されているんですよ。
結果はどうだったの?
さあ、肝心の結果ですが、やっぱり運動は偉大でした!
実施群の参加者は、以下のような改善が見られました。
1. 身体機能の向上
TUGテストの結果、
シナプソロジーを実施したグループのほうが、
椅子から立ち上がって歩行する能力が改善しました。
つまり、運動したことで体が軽くなったんですね。
歩く速度が速くなると、日常生活でも
もっとアクティブに動けるようになります。
2. 認知機能の向上
25-Hole Trail-Making Peg Testでも、
実施群の認知機能が向上しました。
これはつまり、シナプソロジーが脳に
良い影響を与えたってことです。
体を動かしながら頭を使うことで、
脳の働きが活性化されたわけです。
脳を使わないと、だんだん衰えてしまいますからね。
3. 酸化ストレスの低下
さらに、酸化ストレスの測定結果から、
シナプソロジーを実施したグループでは
体内の酸化ストレスが低下しました。
これ、めちゃくちゃ重要です。
酸化ストレスが少ないということは、
病気のリスクが減り、健康を維持しやすくなるということ。
つまり、シナプソロジーは体内の老化を抑える効果もあるというわけです。
結論:シナプソロジーは最強の運動!
今回の研究結果から、
「二重課題運動が高齢者の身体機能と認知機能の向上に効果的」
であることが確認されました。
シナプソロジーは、短期間(8週間)で結果を出したので、
かなり優れたプログラムと言えます。
しかも、楽しみながらできるという点も大きなポイントです。
特に普段、運動習慣がない人や、
運動に苦手意識がある高齢者でも、
楽しく続けられる工夫がされているのが
シナプソロジーの素晴らしいところ。
運動が苦痛じゃなく、ゲーム感覚でできるなら、
誰だってやりたくなりますよね?
シナプソロジーで未来を変える
今回の研究を通じて、
シナプソロジーの可能性が改めて証明されました。
高齢者が楽しみながら身体と脳を鍛えられる運動法として、
今後ますます注目されることでしょう。
特に自治体や介護施設などで広く普及すれば、
認知症予防にも大きく貢献できると期待されています。
高齢者にとって、体を動かすことはもちろん、
脳を鍛えることも非常に重要です。
シナプソロジーはその両方を実現できる画期的な方法です。
みなさんも、ぜひ身近な高齢者に教えてあげてくださいね。
運動と脳トレを同時にやることで、
元気で長生きする秘訣を手に入れましょう!
筑波大学テーラーメイドQOLプログラム開発研究センター
Yoon, J., Isoda, H., & Okura, T. (2020). Evaluation of beneficial effect of a dual-task exercise based on Japanese transitional games in older adults: a pilot study. Aging.