日本史B 中世13 室町時代の文化 後編
室町文化の時代分類
①南北朝文化:南北朝の対立があった時代
②北山文化:3代将軍足利義満を中心とする時代
③南山文化:8代将軍足利義政を中心とする時代
④戦国時代の文化:戦国時代
Ⅰ臨済宗の発展
南北朝文化・北山文化(室町幕府の権力が強い時代)
室町幕府の保護を受けた臨済宗が発展した
臨済宗の寺院は最上位の五山 それに続く十刹じっさつ)と序列がついていた
京都の南禅寺(なんぜんじ)は別格上位とされ、五山以上の地位があった
京都五山(天龍寺・相国寺・建仁寺・東福寺・万寿字)
鎌倉五山(建長寺・円覚寺・寿福寺・浄智寺・浄妙寺)
五山文学
漢詩文集:五山文字や五山版などの出版も行った
代表人物:義堂周信(ぎどうしゅうしん)や絶海中津(ぜっかいちゅしん)
Ⅱ臨済宗以外の宗教
鎌倉幕府の力が弱くなってくると五山以外の宗派の力も強くなる
林下(りんか)=幕府の保護を受けない禅宗寺院
臨済宗の一休宗純(いっきゅうそうじゅん)が所属した大徳寺(だいとくじ)など
浄土真宗も力を持つ
本願寺の蓮如(れんにょ)が中心
講(こう):浄土真宗の集団
御文(おふみ):浄土真宗の教えを分かりやすく説いた文章
神道
吉田兼倶(よしだかねとも)の唯一神道(ゆいいつしんとう)
鎌倉時代は渡会家行(わたらいいえゆき)の伊勢神道(いせしんとう)
Ⅲ歴史書・文学
南北朝時代
神皇正統記(しんのうしょうとうき) 南朝の立場で書かれた 北畠親房(きたばたけちかふさ)の著作
梅松論(ばいしょうろうん) 北朝の立場で書かれた
増鏡(ますかがみ) 公家の立場で書かれた
太平記(たいへいき) 南北朝の動乱
東山文化
一条兼良(いちじょうかねよし)
公事根源(くじこんげん):有職故実の書
樵談治要(しょうだんちよう):9代将軍足利義尚(よしひさ)への政治意見書
古今伝授=古今和歌集の解釈を師匠から弟子へ口頭で伝える
藤原為家の説を東常縁(とうつねより)から宗祇(そうぎ)へ伝えた内容が有名
Ⅳ学問
足利学校:関東管領上杉憲実(のりざね)が再興した
鎌倉時代の金沢文庫(北条実時(さねとき)が開いた)と区別してください
庭訓往来(ていきんおうらい)や御成敗式目が教科書として使われた
節用集という辞書も作られた
戦国時代
学問が地方へ広がる
大内氏の城下町である山口
桂庵玄樹(けいあんげんじゅ)が薩南(さつなん)学派を開いた薩摩
このくらいは覚えて下さい
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