最近の読書記録:2024年10月後半
こんにちは。Nyupyです。
朝晩が涼しくなりやっと長袖を着ても汗をかかないようになりました。
もう11月だよね?
日本の季節は、春・夏・極夏・夏・秋・冬になった気分。
10月は魅力的な美術展やイベントもありお出かけも増えましたが、読書もしやすくてたくさん読めました♪📗
2024年10月後半に読んだ本
『すぐ死ぬんだから』 著:内館牧子 おすすめ度:★★★★★
勝手に本の帯コメント:かっこいいおばあちゃんになる!
「終わった人」のシリーズ。
「終わった人」は以前に読了していたのだけど、続編?シリーズがある事に気づき読んでみた。
今回は女性が主人公。「終わった人」の主人公(男性)が肩書や世間でのやりがいに価値を置くことに対して、本作の主人公(女性)は自分自身の自己評価、納得に価値を抱いている。
これまでの経験や環境によって価値観が変わるのだろう。私自身は価値観は変化させていくのが幸せだと思っているので、今回の主人公には共感できるし、こんなおばあちゃんになりたいなと感じた。
『今度生まれたら』 著:内館牧子 おすすめ度:★★★★☆
勝手に本の帯コメント:70歳、人生の責任は誰に?
さすが内館牧子という小説。
「終わった人」「すぐ死ぬんだから」の続編の本編の主人公は70歳のおばあさん。
昭和の時代の女性の成功パターンに一生懸命になっていたら時代が変わり、70歳になって取り残されたことに気づく夏江。ずっと(心の中で)文句を言い、見栄を張り、あまり共感できないというか、憧れを抱かない人物だ。
子供の頃から経済的に自立することを考えて学校を選び仕事を決めて、目的通りに経済的自立してきた私には、70歳になり世間から求められることを羨望してその答えを他人(高梨公子)に求める姿は都合が良すぎる感がぬぐえず、それがみっともなく見える。
最後は都合よくまとまっているのは、内館牧子の忖度なのかもしれない。
『編めば編むほどわたしはわたしになっていった』 著:三國万里子 おすすめ度:★★★☆☆
勝手に本の帯コメント:三國万里子のルーツ・頭の中
ほぼ同世代の三國さん。
育った環境は違うけど(三國さんは新潟の田舎(本人談)、私はベッドタウン)小中学のクラスの雰囲気とかは想像できる。
こだわりが強くて生きづらかった子供が、自分に素直に生き、自分の居場所を見つけていったのだなと感じた。
もろさと強さを両立している人なのだろう。
『ギフト』 著:原田マハ おすすめ度:★★★☆☆
勝手に本の帯コメント:心が少し暖かくなる物語(ギフト)🎁
小さな物語(ギフト)が20編。
連続しているようで独立しているようなお話。
読んだ後は心が少し軽くなるようでした。
『アラカン・サバイバルBOOK』 著:地曳いく子、槇村さとる おすすめ度:★★★★★
勝手に本の帯コメント:55歳になったら読むべし
50代半ばの私が本のターゲット。読んでいて刺さる言葉が多かった。
無理せずやりたいことをやり(もちろん周りに迷惑をかけず)。楽しく生きる。実践中だけど更に自由になりたい心の後押しをしてくれる本でした。
『ラジオ・ガガガ』 著:原田ひ香 おすすめ度:★★★★★
勝手に本の帯コメント:私だけに話しかけてくれるお友達・ラジオ
ラジオがキーになる6つの短編。
いつもの(?)原田ひ香らしさは無かったけど、心が温まる良いお話ばかりだった。
私もラジオは大好きで、ラジコのタイムフリーが多いけど昼間も深夜もラジオをよく聞いている。作業をしながら聞くのにちょうどいいんだよね。
心が疲れているときは、深夜の睡眠導入にいつも聞いていたなぁ。
『あかねさす 新古今恋物語』 著:加藤千恵 おすすめ度:★★★★☆
勝手に本の帯コメント:恋する気持ちはいつの時代も変わらない
「朝井リョウと加藤千恵のオールナイトニッポン」はほぼ1年に1回の放送だけど大好きな番組。朝井リョウさんの本は何冊も読んでいるけど、加藤千恵さんの本は未読だったので、ラジオ繋がりで(?)手に取りました。
新古今和歌集の恋心も今の時代の恋心も大して変わらない。人間って同じことに悩み同じことに喜びを感じているんだな。
『ハヤブサ消防団』 著:池井戸潤 おすすめ度:★★★★★
勝手に本の帯コメント:タイトルだけではわからない!
いつも思うのだが、なぜ池井戸潤の本は面白くなさそうなタイトルが付いているんだろう。作家が希望しても編集者が止めないのだろうかと思ってしまう。
が、お話は大変面白い。引き込まれ途中で読むのを止めれなかったくらいだ。ミステリーなので内容に関わることを記すのは避けるが、再度まで誰が信用できるかわからない。最後の1/5はノンストップだ。
『もう別れてもいいですか』 著:垣谷美雨 おすすめ度:★★★★☆
勝手に本の帯コメント:望まないと思い描く未来は得られない
主人公の澄子とは年齢が近いけど、地域性や書かれた時代のためか少し古い考えのよう。古い風土が残っていたり長く住んでいる人が多いコミュニティが固定化されている地域の人と話しているとこの本に出てくるような人々と出会うので、一概には過去の話とは言えないのだろう。
私が暮らしている状況とは異なるので共感はできなかったけど、こんな古い環境がまだ残っている場所もあるんだろうなと実感。
夫婦とは不思議な関係で個々が自立しながら一緒にいる時は良いのだけど、どちらかが上に立ったり、頼り切ったりすると関係性が崩れる。それは友人や家族(親子)も同じことなんだと思う。周りの人と助け合いつつも良い距離を保ち精神的にも経済的にも自立できていてこそ大人なので、いつまでもそうありたいと感じる本だった。
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