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最近の読書記録:2024年10月前半

こんにちは。Nyupyです。

10月になっても暑いですよね。
日本の夏は5月から10月の6か月くらいになったように感じます。

それでも盛夏の頃から比べると過ごしやすくなり旅行や美術館へのお出かけも増えてきました。
それでも10月の前半に6冊(+マンガ)も読めているのは読書の秋だからかな~ 🍂


2024年10月前半に読んだ本

『しんがりで寝ています』 著:三浦しをん

おすすめ度:★★★★★
勝手に本の帯コメント:お友達になりたい

三浦しをんの書くものが好きだ。小説もエッセイも好きだ。
私は何かに根注している人に惹かれる傾向があり、職人や物事の造形の深い人たちの話を聞くと楽しくなる。なので三浦しをんが描く職人のような1つの事に没頭する人たちも、マンガや本、EXILE族に熱中する三浦しをん自身も魅力的。
たぶん私自身が1つの事に全振りすることができないからだろう。だから何かに夢中になって全てを後回しにして没頭している人が羨ましい。本人たちは日常生活が少なからず破綻してくることで大変な目に合っていると思うけど、好きなことをしながらも思考の20%くらいは日常生活に咲かれてしまっている私としては100%集中できる力(スキル)はとても羨ましいのだ。


『白いしるし』 著:西加奈子

おすすめ度:★★★★☆
勝手に本の帯コメント:こんな恋愛はしたことが無い、ような気がする

恋に溺れたことはない。恋バナをするために好きな人を探しているような学生だった。
だから、夏目の気持ちも、間島の気持ちも、瀬田の気持ちも、全く分からないし、側にこんな人たちが居たら苛ついてしまうと思う。そういう視点では笹山さんに近いのかもしれない。
でも夏目も間島も瀬田も魅力的でざわついた心で一気に読んでしまう不思議な本でした。


『鹿男あおによし』 著:万城目学

おすすめ度:★★★★★
勝手に本の帯コメント:本当の話なんだと思いたい

奈良公園に行くと多数の鹿に出会うことができます。この夏はクーリングシャワーを占領する雄鹿の群れも見て「そら、鹿も暑いんやなぁ」と考え深くなったりすることも。
その奈良を中心に奈良・京都・大阪の3都市にかかわる古くから継続された儀式のお話がこの「鹿男あおによし」です。フィクションだけど秘密祭として継続されてきているお祭りのように思えてしまうのは、1250年も毎年続いているお水取り行事や、のどかな景色の中に当たり前のように古墳がある奈良という土地のせいなのかもしれないです。
京都がおしゃれしていく街なら、普段着でふらっと行けるのが奈良の良いところだと、関西出身者で奈良好きの私は思うのです。


『剣持麗子のワンナイト推理』 著:新川帆立

おすすめ度:★★★★★
勝手に本の帯コメント:剣持麗子は眠れない

5話の短編集だと思って読み始めたけど、読み終わると筋が通った1つのお話でした。
労働基準を無視したタフな弁護士の勤務状態は本当なのかな?と思ったりするけど、大手弁護士事務所で弁護士として働いていた作者が書いているので、全くの嘘では無いのだろう。優秀な頭脳が健全に使われることを期待したい。
今回も剣持麗子は魅力的だった。気が強くて芯が通っていて、そして場が深い。今回のお話を読んでいて友人になれるような気がしてきた。剣持先生から断られるかもしれないけど(笑)


『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』 著:万城目学

おすすめ度:★★★★☆
勝手に本の帯コメント:子供も猫も犬も自分の世界があるのだ

万城目さんにしては普通に感じるのは、不思議なことが起こりがちな児童文学だからかな。
かのこちゃんやすずちゃんは小学生のころ(約半世紀前!)の自分を見るようで、なつかしさと気恥ずかしさが混じり合う読後感でした。


『眠れぬ夜のご褒美』 著:標野凪、冬森灯、友井羊、八木沢里志、大沼紀子、近藤史恵

おすすめ度:★★★★★
勝手に本の帯コメント:読む飯テロ

どれを読んでもお腹が空く。
「バター多めのチーズ入りふわふわスクランブルエッグ」、熱々の「クレソンと牛肉の小鍋」、罪悪感タップリの「背油ラーメン」、大きな「たぬきおにぎり」、ファミレスでの「夜食会」、深夜の「正しくないラーメン」
あー、書いているだけでお腹が空いてきた。


『スラムダンク』 作:井上雄彦

おすすめ度:★★★★★

50代半ばの私はスラムダンクを通らずに大人になった。マンガから離れていた時期にスラムダンクが出てきたので、スラムダンクを知ったのは子育て時期。
なので「あー、そんなバスケットマンガがあるんだな」ってくらいの印象だったけど、昨年のワールドカップからバスケットの試合を見るようになってみんなが語るスラムダンクに興味津々。
31巻もあるので覚悟を決めて読み始めると、時代が90年代だなとなつかしさを感じる部分もあり、魅力的な人物像に心惹かれ、目頭が熱くなり、すべての登場人物に感情移入をしてしまった・・・
スラムダンクについては大好きな人がたくさん居るので私が語るのは申し訳ないから多くは語らないけど、心から良いマンガだなと感動したことをメモに残しておきたいです。


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