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52.減薬は慎重に~2011.3月~


できることならはやく薬を飲まなくても平気になりたいと、当時から思っていた。


たくさんの薬を長く飲むことには抵抗あるし。


だけど薬を勝手に減らしたりやめたりすると、余計に悪化する可能性も高い。


私は、高校時代に不登校になってからずっと飲んでいた抗うつ薬をいきなりやめたことがある。


当時の先生に、


良くなってきているから
そろそろ薬を飲む回数を

少しずつ減らそう”


って言われて。


最初は言われた通りにしていた。


朝、夜とのんでいた薬を夜だけにしたり。


でも私せっかちで。


3日くらい続けて勝手に“もう大丈夫”と思ってしまった。


一気に飲むのをやめた。


当時は離脱症状のことなども知らなかったし、調べてもいなかったから飲まなくなることに不安はなかった。


そしたら1ヶ月後くらいに、変な症状が出始めた。




あらゆるものが不安に感じてきたんだ。


物音も人も。


当時はすれ違う全ての人が不審者に見えた。(本気で)


すれ違いざまに刺されたらどうしようとか、1人で外に出る時はそんなことばかり頭に浮かんでこわくて仕方なかった。


夜寝るときも、


“火事になったらどうしよう…”


と思ったり、バイクの音が聞こえたら、


“暴走族が家に乗り込んでくるかも…”


などと、ありもしない被害妄想が次から次へとおそってきて眠りも浅くなった。


そんなことをかなり真剣に悩んでいたし不安だったし、終いには外にも出るのがこわくなった。


良くなってきていたのに。


考えられる原因は“薬を一気にやめたから”。


高校生の頃はパニックの症状はなかったけれど、それとは別の不安でこわかった。


それからは薬をやめることが不安になった。


だから減薬は医師の指示に従って慎重に


いきなりやめると、それなりの負担がでると思う。


※あくまで私の場合は。

実際に自己判断で飲むのをやめて「良くなった」と言っている人もいるから、人によるんだろうけど個人的にはリスクが高すぎると思う。


だから焦らず少しずつすれば、きっと大丈夫。


自分のペースで焦らずに!


そう思って過ごしていって、社会人1年目には抗うつ薬のパキシルを断薬することができた。


不安だった離脱症状もなし!よかった!


その後ほかの薬も徐々に量を減らしていき、現在は朝晩に飲む抗不安薬1錠ずつと頓服、漢方でやり過ごせている。


不調になる時もあるけれど、その時は状況に応じて漢方がでることが多い。


パキシルをやめてからは、抗うつ薬は処方されていない。


正直、しんどくてまた飲まなきゃいけないかも…飲めば症状も和らぐかも…と思う時期もあったが、飲まずになんとかやり過ごしてきた。


薬はサポートしてくれるもの。


薬だけでは治らないけれど、自分が行動できるようになるためには早めの段階で必要だと私は感じる。


焦らずにやっていきたい!


大丈夫!

飲まなくても平気になる時はくる!



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