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EP20 幸せが増えるお金の使い方

このnoteは2021年5月7日に収録した音声を文字起こししたものです。

こんにちは! ニューヨークライフバランス研究所の松村亜里です。幸せに生きることを科学的に研究するポジティブ心理学やウェルビーイングをわかりやすくお伝えしています。

友だちや家族と過ごすために使うお金

今日は幸せが増えるお金の使い方ということでお届けしていきます。今日、お金を使う機会が何回かあって、お金のことを考えました。コロナになってから、あまりお金を使う機会がなかったのですが、こんなことがありました。

1つは、近くにあるボボカフェというカフェがあるんですけど、娘が学校が終わってから、友だちとそこで会ってお茶をしたいというので、20ドルを渡して連れていきました。でもこの歳になると親は一緒にいてほしくないので、その間私は買い物をしたりしていました。娘は楽しい時間を過ごしたみたいです。こういう小さなことが本当にうれしいですよね。2年前に引っ越してきて、なかなか友だちができないままコロナになってしまって、やっと最近友だちができました。ここはちょっと田舎で、どこへ行くにも車で連れて行ってあげないといけないので、あまりできないことでした。2年前まで住んでいたママロネックという町は、歩いていろいろ行けたので、「かわいそうに」と思ってしまっているところがあると思います。それでも今日は楽しんできたみたいです。

あとは、コロナのワクチンも広まってきて、やっと、1年半近く会っていないおじいちゃんたちに会いに行ことにしました。それで、フロリダ行きのチケットを買ったんですよね。4人分。実際は、溜まりに溜まっていたクレジットカードのポイントを使ったので、あんまり支出が多かったわけではないのですけど、ちょっとドキドキしながら買いました。

幸せはお金で買えない?

そんなことがあったので、結構研究されていているお金の使い方をお伝えしようかなと思いました。今日は衝撃の事実を1つと、あとは具体的にどうやって使うと幸福が高まるかということをお伝えします。

衝撃の事実というのは、お金があるからといって必ずしも幸せではないということです。本当にいろんな研究がされていてわかったのは、お金は必ずしも人を幸せにしないということです。

もう少しわかりやすく言うと、お金は不幸を予防する傾向はあります。お金があると、食べ物が買えたり、保険に入れたり、家があったりして、不幸を予防する傾向はあります。ただ、ある程度のものが払えるようになった以上の収入の増加というのは、必ずしも幸せに直結していないんですよね。というか、収入が増加した分、幸福が増えるわけではないんですね。

なので、ある程度欲しいものが払えるようになったら、もっと働いて貯金するよりも、大切な人と時間を過ごすとか、ひと月に一回くらいボランティアをするとか、そういうことの方が幸福度は高まります。でも世の中ではやっぱり、お金があると幸せになれるという幻想を持っている人たちが多くて、日々頑張っているんじゃないかと思うんですよね。もっともっと、と思って。

ではなぜ、幸せはお金で買えないのか、または、収入が高くなっても幸福になるとは限らないのかというのは、人が適応できる能力がすごくあるからなんですよね。これは、悪いことがあったときに、例えば水が少ないとか、寒くなったとか、そういう時に、生き延びられるように、人にはすごく適応能力備わっているんですけど、それは悪いことだけではなくて、よいことにも起こります。

だから、良いことも慣れてしまいます。例えば、年収がすごく高くなっても、その年収にも慣れてしまいますし、大きな家を買っても、その家にも慣れてしまいます。大きなテレビもブランド品も一緒です。人は何かを欲しい時、それを得るまでドーパミンというのが出て、幸せを感じるんですけど、得た瞬間に消えてしまうんです。他の物を欲しがったりしていかないと、そのドーパミンや幸せ感みたいなのが続きません。それでトレッドミルを走っているような感じになってしまいます。でもお金は人を幸せにしないという言い方は、少し違って、お金は使い方によって、幸福度が高められるんですね。

幸せを増やすお金の使い方とは

研究で証明されている幸せを増やすお金の使い方を今日は3つだけ紹介します。1つは、物よりも体験に使うということですね。さっき言ったように、物というのは、得てしまうと慣れてしまったり、ドーパミンが出なくなったりします。体験に使うと、その時の経験もいいですし、繋がりがそこにあると、人との関係もよくなります。写真とかを見て後からも思い出すことができて、ずっと人を幸せにします。

体験の中でも、受け身よりも積極的なものがいいんですよね。まず物より体験というと、例えば、パートナーの誕生日に、何か物をあげるよりもバスケットボールの試合のチケットを買ってあげた方が、幸せが高まります。バスケットボールの試合を観ても、テレビで観るのは受け身です。でも、自分がスポーツをしに行くというのは積極的な関わりですよね。陶芸を美術館へ観に行くよりも、陶芸を作る方が幸せなのです。受け身な体験よりも積極的な体験が1つで目す。なので、大切な方へのお誕生日プレゼントに体験をプレゼントしてみるのもお勧めです。

2つ目は、自分よりも人に使うということです。私は自分にも人にも使うというのがいいと思います。私が3月に日本に行った時、家族やいとこを連れて旅行に行きました。その人たちの分もお支払いして、本当に幸せ度が高まりました。みんなが喜んでくれたのがすごくうれしかったです。あと、寄付なども人を幸せにします。それと親切です。本当に小さなことでいいんですよね。例えば、スターバックスで次の人のお金も払ってあげるとか、コインパーキングでコインがなくなりそうな人のところに入れてあげるということでも幸せ度が高まります。

3つ目は、サティスファイヤー(satisfier)の方が、幸福が高まると言われています。これはある程度で満足する人のことです。その逆はマキシマイザー(maximiser)というんですが、すべてを比較して何かを買う人のことをいいます。例えば、テレビを買う時に、この世にあるテレビを全部調べてというか、買えるテレビを全部調べて、それが安いかということを調べて買う人よりも、ある程度見て、近くで買えるテレビを買う人の方が実は幸福度が高いことがわかっています。何でもほどほどに、ということですね。

幸せだと収入も高くなる?

今日は、幸福度が高まるお金の使い方でした。お金は人を幸せにするとは限らないんですけど、もう一つわかっているのは、今幸せな人は、将来収入が高いということです。100万円くらい違うのかな。150万円くらい違うのかな。大学生とかを調べると、そういう結果が出ています。

幸せな人というのは視野が拡張しています。いろいろなことに挑戦しますし、人との関係がよくなります。いろいろなことが起こって、その人を成長させ、結局は人の役に立てることで収入が高くなるということが起こるのだと思います。

それでは、今日はこれで終わります。今日も良い1日をお過ごしください。


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