【陽だまり日記】「美味しい」は月曜日を救う。
スーパーで、お手頃な値段のものを見繕ってから帰宅。
購入した食品をエコバッグから取り出して暫く眺めてみる。
まあまあ変化しない顔触れの中で、真新しい面立ちをしていたのが舞茸だった。
……舞茸。
……舞茸ね。
宜しい。
ならば、天麩羅!
……と言いたいところだけれど、きのこの天麩羅をからっと揚げられた試しがない。
妥協案を採用し、炊き込みご飯としていただくことにする。
そうと決まれば、いそいそとキッチンへ。
人参を細切りにし、舞茸は、香りが逃げないようにさっと洗って鍋の中へ。
出汁醤油と味醂にお水少々で煮てゆく。
油揚げも追加しようと思ったけれど、昨今気になるカロリー事情。詳しくはこちら。
南無三、君はチェンジだ。
ということで、冷蔵庫からは、昨日茹でたばかりの蕪の葉を取り出し鍋の中に仲間入りしてもらった。
緑が加わるとなんだかヘルシーになるので、つまりは、この炊き込みご飯のカロリーはゼロ。
そうですよね、サンドウィッチマンさま。
ざりざり、きゅっきゅと、白米を洗い、お水はいつもより1カップ程度少なめ。
そこに湯気の立つ具を混ぜ込んで、あとは炊飯器にお任せ。
昨今の炊飯器はオプションが豊富なのか、我が家のそれには炊き込みご飯モードがある。
普通の炊飯モードと一体何が違うか分からないのだけれど、其処は素直に炊き込みご飯モードとやらを選択する。
美味しくしてくださいね、頼んだわよ。
汁物は、昨日の残りの鶏団子鍋があるから其れで良いでしょう。
副菜のカブの煮物に白菜の水煮をことこと煮込み、ご飯が炊けるのを待つ。
キッチンに座って、かもめ食堂を久しぶりに読み耽る。
……おむすび、いいですよね。
美味しそうな描写にお腹が鳴る。
私の一等好きなおむすびの具は、たらこ。
越えられない壁からの鮭と梅。
丁度読み終わる頃に炊飯器がぴよぴよ鳴いた。
なんていい子なの。
さて、夜御飯のお時間です。
ほこほこ温かな其れを食卓へ運び、手を合わせ、1週間のはじまりを労う。
月曜日、頑張りましたねえ。
ほーんと、こんな寒いのにね。
生きててえらーい。
たあんと食べてしまいましょ。
いただきます。
ァ、おこげ。
ん~。
「美味しい」は月曜日を救う。