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【陽だまり日記】頑丈な大人になりたい、未熟な大人。
年忘れの会を経た深夜は、言葉まで忘れてしまったよう。
最後に食べたティラミスは、スポンジに染み込んだシロップの甘さばかりが舌に残って、どんな味だったのか覚えていない。
疲労と満腹が合わさると、なんだか大人を維持できない。
だから、あの賑やかな場でひとり、こどものような話し方になっていた気がする。
要らないことを幾つも口走った気もしてきた。
夜の底で、寒さを踏みしめ帰路に着く。
いつも大人の顔したあの人や、あの人のようになれたなら。
別に、何かがあったわけでも、傷ついた訳でもない。
なのにどうしてだろう。
綺麗な仮面の付け方と頑丈な鎧の纏い方を、知りたくて堪らない。