【陽だまり日記】ねこのように暮らす日だから。
ちょっと今日は、猫になろうと思いまして。
どこまでも気楽に過ごすことに決めた。
昨日の夜から続いた自己嫌悪と言葉の形に収まらない彼是は、私の心の中から外して、一旦、お日様のもとに天日干ししている。
そのうち、余分な水分が抜けたらきっとまた違う答えが出てくる。
少しの掃除をしてからは、文字通り、なあんにもしなかった。
暖かい明るい窓辺でゴロゴロして、スマホを弄って、珈琲を飲んで、ドキュメンタリー動画を観た。
「お客様とは同じ視線でいること。だけれど、媚びないこと。」
この言葉が印象に残った。
尊敬と媚は違う。
言葉にできなかったこれまでのあれこれが、12文字に姿を変え、私の肚にすとんと落ちた。
残りの年賀状を書き上げ、ポストに投函する。
今日は風が強くて、蜜柑の実が随分と揺れているのを見かけた。
帰宅すると、ぬるっと訪れた睡魔に抗わずそのまま昼寝をする。
当然、次に目を覚ます頃には太陽は沈んでいた。
そういえば今日は冬至だったわね。
適当な夕飯を済ませた後は、今度は図書館で借りた辻仁成さんのエッセイ本を読んだ。
実は彼の書籍を読むのは初めて。
どれも血の通った言葉で、頷きながらページを捲る。
あと、それから、料理の描写は本当にお腹が空いてしまう。
さっき食べたばかりなのに。
三分の一読み終えたところで、このnoteを書き始める。
ただいま、21:30。
良い子の人間は、もうお風呂に入る頃合いだけれど、今日の私はねこのように暮らすのだ。
なので、当然ホットカーペットの上で寝そべったまま動かない。
なんならこれから映画を見たい気分。
ああ、でも、ちょっと眠いかな。
そうね、ねこのように暮らす日だからねえ。