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マンジャーレ、カンターレ、アモーレ

昨日、イタリア食材・料理などについての「イタリアに恋しちゃう?!」というFacebook Liveがあったので、仕事が休みなのを幸い見ることにしました。

が、時間になっても番組が表示されない。操作を間違ったか不安になるけれど、数日前もFacebook Liveをみたばかりだから、突然操作方法が変わるとも思えないし、「もうすぐ開始します」とかいう表示は出ているし・・・。

十数分が過ぎたころ、全く動じない日本人の進行役と、貫禄たっぷりのイタリア人が画面に登場!!あれ、半蔵門のエリオ・ロカンダのエリオさんだ!!

仕事でお付き合いのできた、湘南モノレール、湘南深沢から徒歩数分のところにあるTHE GARAGEという素敵なカフェ、ここのパスタソースやフォカッチャはエリオ・ロカンダのものなのです!!

オーナーのサンティエロ・フランチェスコさんは、エリオさんと同じイタリアのカラブリア出身ということで、特別に融通してもらっているのだとか。イタリア人はカンパリッシモ(郷土愛)が強い、というのは本当のようで、同郷の絆があるのですね。カフェにはカラブリアの地図や、郷土料理の説明がさりげなく置いてあります。

さて、くだんのFacebook Live,東京のスタジオ二か所と、イタリアを結ぶというものなのですが、この接続がなかなかうまくいかない。が、誰も動じない・・。「イタリアンテクノロジーだからね。」とエリオさんは、解説しておりました。いいのかな、それで?

しかも、イタリアの料理研究家の場面で、日本語の字幕が表示されているところに、べつな字幕が重なって、読めない・・・・。「説明聞けば、いいよね」と判断したのかしら。イタリア語の説明なので、日本人にはハードルが高いよね?それとも、「Liveだから、リアル感が大事」とリハーサルなしで本番にしたのかな?なんだか、後からの話が、正解のような氣がします。

キッチンスタジオで料理を作っているシェフ二人(一人はイタリア人、一人は日本人)と解説のイタリア人と、にぎやかなこと。ジェスチアもたっぷり。そうそう、イタリア人の捕虜は、手を縛られていたので、自白できなかったという、イタリアンジョークは、事実ですからね。

THE GARAGEの奥様が、夫婦喧嘩の時にこの話を思い出し、フランチェスコさんの手を押さえたら、フランチェスコさんは何もしゃべれなくなったというのです。ジョークではなくて、事実なのです、あの話。

自分の出身地の産物のことを嬉しそうに話しながら、楽しそうに料理している姿をみると、「これ、絶対美味しいわ」と想像がつきます。食べたら元氣になりそうな、そんな力を感じます。

イタリアもコロナで甚大な被害を被っているのに、前向きな人々の姿がよく報道されます。アパートの窓から長い棒につけたグラスで、向かいのアパートの人と乾杯したり、食べ物を交換したり。

料理の取材に行った個人宅で、美味しく食べて氣分が盛り上がったら、歌って、踊り出したという話がありました。湧き上がる氣持ちを、何かで表現したくなったのですね。

200年にも及ぶペストとの闘いの歴史を持ち、逆境にあっても前向きに人生を愛し、食べることに情熱をそそぐイタリア人。凄いな、素敵だな、と思ってしまいます。

飲食店への営業自粛・時短・酒類の提供停止と、逆風この上ない状況ですが、明けない夜はないのを信じ、前向きに対処していただきたいです。

大阪万博以降の、大型のチェーンの飲食店台頭以前から、人々の憩いの場として、飲食店はあったのです。江戸時代の屋台や、何代も続いた天ぷら屋、うなぎ屋、明治・大正・昭和・平成・令和と人々とともにあった洋食屋・食堂・レストラン・居酒屋。その明かりを消さぬよう、私達も手を伸ばさなくてはならないと思います。

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