見出し画像

熱いものは熱く

寒い季節になると、肉まんが美味しい。いや、美味しい肉まんは一年中美味しいと思うけれど、食べたい氣持ちが強くなるのが、寒い時ということですね。

あの美味しい中村屋の肉まんは、冬しか製造しないのです。ゴールデンウィークの頃には、製造ラインがストップしてしまいます。販売数が落ちるとか、室温が上がって温度管理が難しくなるとか、色々な問題が生じるなら、製造しないというのは、なかな潔い選択です。中村屋の肉まんは店内の常温販売ですからね。

横浜中華街の江戸清や、神楽坂の五十番の肉まんは通年の販売です。取り扱いのある店舗では、冷蔵のショーケースに入っています。ですが、お店で熱々のを買って、お行儀は悪いけれど、その場で食べるのが一番美味しいように思います。😋 今は、冷蔵品を買って、自宅で温めて食べることが多いですが。

熱々の食べ物を好む、美味しいと思うのは、あまり外国だとないようです。海外の方で日本の女性と結婚した方が、奥さんや親族の方が火傷しそうに熱い揚げたての天ぷらを、「あちっ」と言いながら食べるのを不思議に思ったそうです。外国だと、ある程度冷ましてから食べるのが普通なのだとか。「そんなに熱くて、口にいれるのも大変なら、冷ましてから食べたらいいのに。」と思っていたのですが、周りに勧められるままに揚げたてを食べるようになると、その美味しさに目覚めてしまったとか。

元々天ぷらも焼き鶏も屋台で焼いて、その場でお客さんに提供していたもの。冷める間もなく、お客さんの口に入っていたのです。天ぷらの衣もパリッとしたまま、焼き鶏の肉も柔らかさを保ったまま。提供する側からしたら、作り立てを一番美味しい状態に設定するはずです。そういう板前さんの工夫が積み重なってできた料理ですから、出来立てが一番!!

持ち帰りのきく肉まんと違って、天ぷらも焼き鶏も持ち帰って食べると、あの美味しさが減じてしまいます。天ぷらの衣はしっとりしてきたりするし、焼き鶏も再加熱で固くなります。やはり、お店で出来立てを食べたいですね。

このご時世ですから、持ち帰りのお弁当やお惣菜を売るお店は増えたのですが、競争相手も多く、皆さん苦戦しているようです。会合や、パーテイは避けた方がいいでしょうが、ご家族や友人との外食なら、そんなにリスクも上がらないと思います。飲食店の方を、自分にできる範囲でサポートしたいと思います。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?