C-C-B楽曲レビュー㊺「ハートブレイク・カラー」
今日から9月。
いつの間にか夏が過ぎ去った感じですが・・。
(と言ってもまだ暑いが・・)
9月と言うと私はなぜか薄紫色をイメージします。
なんでかな?と考えてみたら、
「すみれ September Love」(by一風堂)の影響かもしれん。笑
と言う事で今日はC-C-Bの曲で薄紫色といえばこれ、
「ハートブレイク・カラー」いってみましょう〜。
9月の曲といえば「そして9月」もありますが、
それは去年やったので良かったらそちらも見てみて下さい。
「ハートブレイク・カラー」は、
アルバム「愛の力コブ」に収録されていました。
作詞は関口さん、作曲・編曲は米川くんです。
そしてなんと、この曲は米川くん初ボーカルの曲でもあるのです!
当時ラジオで「今回のアルバムは米川くんも歌います!」的な告知があり、
「うわ〜! まじか! 米川くん歌うんだ!」と驚いたのと同時に
「どんな声で歌うんだろう?」とドキドキワクワクした記憶があります。
そしてラジオで初めて「ハートブレイク・カラー」を聴いた時は、
「おぉ」と、震えました。
大人っぽくて(メンバー最年少なのに)
少しハスキーで悪くないじゃん!と思いました。
(今聴くと、その後の曲と比べたらまだ初々しいなぁって感じがしますが)
ファンからは「安全地帯の玉置さんっぽい」とか言われてたような。
それにしてもその時はC-C-Bの控えめなハンサムボーイ、
隠し球を打ち出してきたな!と思いましたねー。
関口さんがいた時期で米川くんが歌っているのは、
このアルバムのこの曲だけなんですよね。
もし被っている期間がもっと長かったら、
多面的で奥深いバンドになっただろうなという気がします。
個性が全然違うボーカルが4人もいて、
それぞれが個別のファンを取り込んで、もっと大きくなっていたかもね。
関口さんがいた頃の歌謡ポップス的なC-C-Bと、
関口さんが抜けて米川くんが歌い出した後のロック傾向のC-C-B。
それが織り混ざって起きる化学反応をもっと見たかったですね。
そう考えるとこの「ハートブレク・カラー」は、
関口さんと米川くんの化学反応の賜物かもしれませんが。
曲調はバラードですね。
わりと重めのインロトから始まり、
サビまでは重めな雰囲気が続きます。
サビから米川くんパートになるのですが、
サビは少し明るくパーっと開けたような雰囲気になりますね。
前半パートは渡辺さんなのですが、
重めのトーンの時は渡辺さんの軽めの声で、
サビの開けた雰囲気は重めの米川くんの声で
バランスをとっているのかなと思いました。
なので全体的にはそれほど暗い感じはしません。
歌詞は過去に好きだった女性との再会のシーンを歌っています。
さすが小説を書いたりするだけあり、
関口さんの書く詞も世界観がパーっと広がるものが多いですね。
夕暮れのプールパーティーは都会の大人の遊び場。
そこにかつて好きだった彼女が、
以前にも増してきれいになって目の前にいる。
いろいろ後悔を抱えながら彼女を見つめる主人公と、
おしゃれなパーティー会場とのコントラストがより切なくさせますね。
こういう詞が書けるのも感受性が豊かだからなんだろうな。
また、この曲の代表的なフレーズ「うすむらさきの〜」は、
色の印象をしっかりと聴き手に焼き付けました。
米川くん自身のイメージは青だけど、
この曲のイメージは薄紫で揺るがないですね。
関口さんが抜けた後は米川くんは出番が多くなり、
シングル曲をフルコーラスで歌うほど頭角を表すようになります。
残念ながらC-C-B自体の人気は下火になっていくのですが、
今動画でよねちが歌っているのを見ると「かっこいいなぁ〜」と
素直に思っちゃいますね。
現役当時はライバルが多すぎて埋もれてしまったけど、
ライバルと比較される事もなくなった今、
動画でその良さに気づいた人が沢山いるように思います。
よねちギターも上手いしね。
ついでにスタイルが良いので絵になる。
最初は目立たなかったけど、
米川くんもC-C-Bになくてはならない存在でした。
そのよねちの初めてのボーカル曲「ハートブレイク・カラー」、
よかったら聴いてみて下さい♪