ヘアケアもヴィーガンを意識する時代へ。ついにヴィーガンヘアサロン登場。体験レポート。
(参照:https://www.instagram.com/evohair/ )
こんにちは!テテマーチ、ニューヨーク情報局のりゅりゅです。
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前回、ヴィーガンアパレルについてご紹介しましたが、なんと今、ヴィーガンはヘアケア業界でも注目を浴びています。
ヘアケアは衣食住の次に、衛生面としてもファッションとしても、私達の生活から切り離せない要素の一つです。そこでヴィーガン思考が食べ物やアパレル界で広がったように、ヘアケア業界でもトレンドとなっています。
本記事の内容:
・ヴィーガンヘアアイテムのトレンド
・NYのヴィーガンヘアサロン3選
・NYヘアサロンのヴィーガントレンドとは
・NYのヘアサロン現地レポート
・ヘアサロン業界におけるヴィーガントレンドを通して
ヴィーガンコスメの登場・普及とともに、ヴィーガンヘアケア商品も徐々に増え、現在では数多くのヴィーガンヘアケアブランドが展開しています。
例えば、Sephoraでも取り扱われていて、カラフルで可愛らしいパッケージがトレードマークのこちらは「amika:」。
(参照:https://www.instagram.com/amika/ )
NYだけでなくアメリカ全土にわたってサロンや店舗をかまえる大手ブランドの「drybar」。
(参照: https://www.instagram.com/thedrybar/?show_follow_dialog=1 )
同じくNYにサロンを構える人気ブランドの「Bumble and bumble.」。
(参照: https://www.instagram.com/bumbleandbumble/?hl=ja )
これらの広告やパッケージからもわかるよう、ヴィーガンヘアケアの商品は決して堅苦しいものではなく、むしろ最先端のお洒落さも満点で、ヴィーガンでない人も手に取りやすいアイテムばかりです。
NYの厳選ヴィーガンヘアサロン
そして注目すべきはヘアケアのブランドだけでなく、「ヴィーガンヘアサロン」。ヴィーガンのヘアサロンとして徹底したスタイルをとるサロンの中でも、NYで特に知名度の高い3選がこちら!
ARCO New York Hair Salon
(参照:https://www.instagram.com/arconewyork/ )
こちらは店名のサブタイトルとして「ECO LUXURYY SALON & BOUTIQUE」とあり、エコをモットーとしているヘアサロンです。ピュアオイル、ワックス、植物性クリームを中心とした薬剤を使用し、人・動物・地球、すべてに優しい組織作りを前提としています。
現に、オフィシャルサイトにもクルエルティーフリー・ヴィーガン・オーガニックを証明できる様々な公式認証マークもついています。これらの認証を得るには各団体からの厳しい審査があるので、かなり信用度の高いヘアサロンといえるでしょう。
(参照:https://www.arconewyork.com/ )
Fabi’s Hair Studio
(参照:http://fabishairstudio.com/ )
オーガニックヘアサロンとして有名なこちらも、上記のヘアサロン同様、ヴィーガン・エンバイロメンタルフレンドリー(環境に優しい)・アニマルテスティングフリー(動物実験していない)とあらゆる面で動物や環境を考慮した運営をしています。
オフィシャルサイトでは、使用している薬剤の製品名や含有物に関しても詳しく確認することができるので、ヴィーガンやエコフレンドリーをもとに徹底的に生活している人々も、安心して利用できるようになっています。
Yarok
(参照:https://www.instagram.com/yarok_hair_by_mordechai/ )
こちらのヘアサロンのスローガンは「Food for your Head, Good for the Earth」とあり、これだけでも充分健康と環境に配慮していることが伝わってきます。そして、そのスローガン通り、オーガニック・ヴィーガンフレンドリーの薬剤のみを使用し、日々の二酸化炭素排出量も最小限にとどめる努力をしていることが提示されています。また、有毒な化学的素材やアンモニアを一切使用していないので、環境だけでなく髪と頭皮へのダメージも防ぐことができます。
NYヘアサロンのヴィーガントレンドとは
「ヴィーガン」であることがサロンの価値を高める一方で、やはり厳選した薬剤を使用し徹底した運営体制をとることは低コストで収まらないことも事実です。従って、ヴィーガンやエコフレンドリーを看板としてかかげるサロンは若干敷居が高くなりがちでもあります。なので、ヴィーガンヘアサロンが流行の中心として数え切れないほど溢れかえっている、というわけではなく、実際のところはまだまだ少数派といえるでしょう。
しかし、ヴィーガントレンドはヴィーガン専門サロンだけが取り入れる要素ではなくなってきています。実際、多くのヘアサロンが「ヴィーガンヘアサロン」と掲げて運営するわけでなくとも、ヴィーガンに配慮した薬剤選びを行っている、というアピールを行っています。
現在の日本のブーム「タピオカ」で例えるならば、今やタピオカ専門店だけでなく、スーパーやコンビニまでもがタピオカを販売し始め、「タピオカ発売中」と宣伝をするようなものです。専門店でなくとも、最新の流行を取り入れ運営していくことが、常にお店を最新の場所としてアップデートし、市場で成功する鍵となるからです。
NYのヘアサロン現地レポート
実際にNYのヘアサロンのトレンドを探るべく、常にyelp(米国主流口コミ・レビューサイト)などの検索でも上位にあがる今最も人気の高いヘアサロンのうちの一つ「Fox and Jane」へ。
(参照: https://www.instagram.com/foxandjane/ )
こちらはポップでトレンディーなヘアサロンで、NY内に5つの店舗をかまえています。
インスタグラムのフォロワー数は85.5Kというヘアサロンとしては異例の数、そして予約も1ヶ月先まですぐに埋まってしまう人気ぶりです。
実際のところ、こちらは完全なる「ヴィーガンヘアサロン」ではありません。しかし、ヴィーガンの流行に伴い、動物愛護に関して日本よりはるかに敏感なアメリカでは、動物の名前やロゴを安易に使うことは問題を生みかねません。このサロンがキツネの名前とロゴを使用している通り、モットーがヴィーガンであるわけではなくとも、使用しているほとんどの薬剤がヴィーガンなのです。
(参照:https://www.instagram.com/evohair/ )
こちらは私が実際に訪れたチャイナタウンに位置するBowery店です。
カラフルな看板が目印です。
店内の壁やシャンプー台のスペースなどあらゆるところに動物をモチーフとしたデザインが施されていて、ビジュアル的にも動物への意識を感じました。
店内は広々としていてゆっくりとできる空間です。
施術中にも、日本のサロンのようにお茶などをサービスしてくれました。
実際に施術を行ってくださったAmandaさんに色々とサロンについて尋ねてみました。
筆者:動物に配慮した薬剤を使っている、というレビューを見たのですが実際はどのような薬剤を使用していますか?
Aさん:このお店で使用している薬剤すべてが完全にヴィーガンというわけではないのですが、少なくとも、今日使用するカラー剤、シャンプー、トリートメント、ワックスはアニマルクルエルティーフリーで、ヴィーガンです。原材料が気になれば、実際に手にとってチェックしていただくこともできます!
筆者:なるほど・・ということはヴィーガンのお客さんが多いですか?
Aさん:ヴィーガンの方だけでなく、エコフレンドリー思考の方もとても多いです。ヴィーガンというだけでなく、このお店ではできるだけ健康と環境どちらにも優しい薬剤や材料などを使用していますよ!
このサロンでメインとして使っているヘアケアブランド「evo」は代表的なヴィーガンヘアケアブランドのうち一つです。アニマルクルエルティーフリーはもちろん、グルテン・硫酸・プロベンフリーのヘアケア商品を展開しています。
私が普段、他のヘアサロンでよく見かけるようなブランドのプロダクトはほとんどなく、店内で見かけた約9割がこの「evo」でした。
正直なところ、以前は「オーガニックでヴィーガンな薬剤は少し効力が弱そう」というイメージを持っていました。
しかし当日ブリーチを施し、ハイトーンのブロンドヘアに髪と頭皮を傷め過ぎずに染めてもらえました。
ヴィーガンだからといってカラーなどのクオリティに大きな変化があるわけではなく、むしろ髪にも環境にも良いことだらけです。
この、ヘアカラーやヘアスタイルの出来栄えへの満足感だけでなく、動物・環境に優しい過程を踏んだことへのまた別の満足感は、ヴィーガン・エコフレンドリーのサロンならではだと感じました。
ヘアケア業界におけるヴィーガントレンドを通して
日本のヘアサロンでは「オーガニック」という言葉までは目にするようになったものの、「ヴィーガンヘアサロン」というものは見かけることがありません。しかし、アメリカでは既にヴィーガントレンドは食べ物に始まり、アパレルや生活用品にまで広がり、そして化粧品やヘアケア商品でも当然のものとなっています。
ヴィーガンフードが定着しない限りは、なかなかすぐに日本のヘアサロンでヴィーガンがトレンドとなる、ということは難しそうですが、ステップを踏み、いずれ注目される日が訪れるでしょう。
(参照:https://www.instagram.com/evohair/ )
また、上記の代表サロンや私が実際に調査したサロンからもわかるように、ヴィーガンであるということと同時にエコフレンドリーであることは必須条件のようにセットとなっています。
シンプルに考えて、動物の生命と地球の環境は連結しているので、ヴィーガンを支持する人の中で「動物は大事だけど、地球の環境はどうでもいい」という人は存在しないからです。
ということは今後、ヴィーガンのブランド力が高まれば高まるほど、並行してエコフレンドリーな運営方法やプロダクトも増加するでしょう。
このことからヴィーガンは「動物に配慮した生き方」という一つの考え方があるだけでなく、環境や経済など多岐に渡って影響をもたらす大きな主軸となっているのです。
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