
初心者ライターが案件獲得のために忘れないでおきたいこと。
これは、数か月後~数年後の自分のために書いた記事です。
茶道の師匠からの言葉
大学生から社会人の途中まで、
茶道を習っていました。
今から15年ほど前の出来事です。
和菓子のお砂糖の濃さがどうしても苦手で、濃茶(めちゃくちゃ濃度が高いお茶)がしんどくなってしまい、出産&育児に伴い退会したのですが。
あの時ご指導いただいた言葉を、未だに思い出すことがあるんです。
「丹田・目・手」
それは、お点前の際にいつも注意されていた言葉。
お点前の順番を覚え、
まるでベルトコンベヤーや工場のマシーンのようにスムーズかつ機械的に手が動き出すと、
「丹田・目・手」
と、
決まって師匠から注意を受けたものでした。
「丹田」・・・ハラで意識を向け、
「目」・・・対象をしっかり視て、
「手」・・・それから手を動かす。
思いが先、行動は後。
そして、そのふたつ(思いと行動)をつなぐためには視る=観察することが必要。
師匠はそんなことを教えてくれたのだと思います。
ライター業の案件獲得
私は今年の2月から、クラウドワーカーとしてランサーズさんなどの仲介サイトに登録しています。
当時は自分に何ができるのか分からないまま、ご縁のチカラだけでここまで進んできて、
「どうやら、ライティングとのご縁が深いらしい」
と分かった状態です。
もともと文章を書くのが好きだったこともあります。
ちまたには「案件獲得のための〇〇」というノウハウがありますが、
それを見ないまま応募し、そしてご採用いただきました。
なんでだろう?
そう思ったときに、この
「丹田・目・手」を思い出したのです。
「丹田」・・・お客様や、読者様に貢献したいという熱い思い
「目」・・・そのために自分が貢献できそうなご縁(案件)を見つける
「手」・・・自分の言葉で思いを表現し、お客様に伝える(案件応募)
初めに、「熱い思い」がありきなのです。
初めに熱い思いがあるからこそ、
行先が見つかり、ご縁が紡がれていくのです。
そこにはコピーアンドペーストでは伝わらない何かがあるはずなのです。
こんな偉そうなこと言ってますけど、
私の最初の案件獲得(ゼロイチ突破)は、「ちょっとアヤシイ案件」でしたからね、実績欲しさに。
↑アヤシイ案件に関するエピソードはこちらに書きました。
初めての案件獲得(ゼロイチを突破)し、
「この感謝の気持ちを忘れないようにしよう」と胸に刻み込んでも、
いつかはその刻んだ感謝の思いは色褪せていき、すっかりと忘れてしまうかもしれません。
そうして、
かつての私のお茶のお点前のように、
手を動かすこと(文章を書くこと)や表面的な美しさのみに囚われてしまい、本質が失われた、抜け殻のような文章を書くようになってしまうかもしれません。
人の心は一筋縄ではいかないですからね。
でも、
そんな時に、
「丹田・目・手」
私のお茶の師匠はすでに鬼籍に入ってしまわれましたが、
私の耳の奥で、
あの時と変わらぬ厳しさで、
導いてくださっているんじゃないかなと。
そんなことを思ったのでした。
師匠は「株」を「蕪」と間違えるほど世の中の情勢に疎い方でしたから、
恐らく私が「ライター業をしている」ことを知ったら、
「原稿用紙は縦書き?それとも横書き?」なんて
明々後日のことをおっしゃるんだろうなと
記憶の中で生き続ける師匠を想いながら
今日も文章を書き始める前のお祈りをするのでした。