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ZINEをつくってみよう!その①|独立日記 本屋への道 053
2025.2.3(月)
3月からいくつか一箱古本市に出る。そこで自分のつくったZINEも売ってみたいと思い、企画案を考えた。まず、今までZINEのフェスなどで出会って参考にしたい作品をあげてみる。自分ができるかどうかというのはいったん置いておいて、とりあえず理想から。こんなカタチのZINEがつくれたらいいなっていう憧れるものを。
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今までは、読む目線か売る目線でしか見たことがなかったZINE。初めて自分でつくる目線で見たら……みんなすごいクオリティ高い!初心者の自分には、いきなり憧れのZINEは作れないことを悟る。でもここを目指してがんばろうという目標がはっきりした。
では次に、中身。書きたいテーマをあげてみる。
・香港旅行の日記
・香港の茶餐廳(チャーチャンテーン)紹介
・東京滞在記
・食べ物日記
・独立日記 本屋への道
・ブックレビュー
内容的には旅行記、日記、ブックレビューのどれかになりそう。イラストと写真と文章をどれぐらいの分量で、何をメインに見せたいかを考える。理想はその3つが当分ぐらいで融合しているのがいいなぁと思う。
よし。つくりたいZINEのイメージはそんな感じ。で、現実に戻ってくる。すでに自分の技術でできそうなことを得意な順にリストアップしてみる。
・物件紹介を書く
・書評を書く
・日記を書く
・写真を撮る
・イラストを描く
逆に、できないことをあげてみる。
・文字組などのグラフィックデザイン
・自分で印刷する
・製本する
書いてて気づいたんだけど、中身をつくる技術と、カタチにする技術の差がすごいある。中身はつくれるし楽しくなってどんどんレベルをあげたくなってしまうのに、自分のスキルではほとんど形にできない状態だということがわかった。
デザインしようにも、家のPCでデザインできるアプリがない。PhotoshopやIllustrationは触ったことはあるけど会社にしかないし。そして家に印刷する機械もなければ、コンビニやキンコーズで印刷する方法もよくわからない。
ということは、自分が作りたい理想の中身にしてしまうと、本のカタチをつくるハードルが上がりすぎて、途中で座礁しそうだ。
ページものを作るのは大変かもしれないので、まずペラ1枚の紙で作れるものが無いかもう一度本棚を見回して参考作品を探す。さっきは見えてこなかった1枚の紙モノをたくさんひっぱりだしてくる。
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書店員さんがつくったものや、独立系出版社で通販した時におまけで入っていたもの、ZINEイベントで配布されていたもの、喫茶店に置いてあったものなど。10年前ぐらいから細々と集めていたフリーペーパーを見返す。
同じ1枚の紙に印刷したものでも、大きく分けると2パターンあることがわかった。壁新聞みたいに1枚1ページで見せる手法と、1枚に面を分割して折り方によってページものっぽく見せる手法だ。
壁新聞パターンだと、チラシとかフリーペーパー感が強いかなぁ。お店の自己紹介っぽいことを書いた無料配布のものならいいかも。イベントの会場で配るなら、大きいとかさばって持ち帰るときにカバンのなかでぐちゃぐちゃになるから折ってコンパクトにしてある方がいい気がした。
あ。でも。折り方わからんな。デザインもページがたくさんあったら、どうやってレイアウトしたらいいかわからなくなるかも。もらい手や読み手のことを考え始めると、自分の技術の拙さでカバーできなくなって哀しい。
しばらく窓の外を見てぼんやりする。
そして思い出した。この本を読んだらいいんじゃないか!
ヒントがいっぱいあったし、技術なくても自分もつくっていいんじゃないかと思えて勇気もらえた。よかった。ありがとうございます野中モモさん!
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その中で見つけたこのやり方が気になった。調べたら「折本」と呼ぶらしい。片面1枚に印刷して、折ってつくる方法だ。そしてnoteでも。まいんさんが面白い記事を書かれていた☟
キンコーズさんが折本を動画で紹介してくれてる、こんな便利なサイトも紹介されていたので見ながらやり方を覚える☟
手書きだったらできるかも!と思い、ノートを破いてラフを作ってみた。
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左がページの大きさに切って重ねたバージョン。右がキンコーズさんの動画で紹介されていたとおりに作った8ページの折本。
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左だと両面印刷するので表回り含めて16ページ。右だと片面印刷なので8ページ。元のサイズはB5で、仕上がりのサイズも同じ大きさになるのだが、折り方によってページが変わる。
カタチが絞られてくると、箱に入れる中身(企画)も具体的になってくるなぁ。この2つのカタチだったら何がいいかな。
まず16ページの方から考える。内容が多い。今から書き下ろすの大変だなぁと思いしばらく思案していたが、去年描いていた絵日記のことをふと思い出した。
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半年ぐらい熱中していた。描くのはすごく楽しかった。noteの別アカウントでもアップしていたが、いつも5スキ以下だったから心が折れたのと、描くのに時間がかかりすぎたので途中で投げ出していた。
これなら12ページ分あるし、『東京滞在記』っていう名前でやっていたのでタイトルも決まってる。おお!もう本の中身あるじゃないか!現物はB5ノートに書いたなと思って、ごそごそひっぱり出すと……
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わざわざ「60%でコピーすると文庫サイズになる」って書いてある。試し刷りしたんだ。文字の大きさ読めるかなと思って。もしかしたら本にする日が来るかもしれないと思って。来たよ(涙)
よし。ナイスだ、去年の平沢。表回りの4ページさえ作れば、すぐ印刷できる。とりあえず印刷までして、1冊つくってみたい。折本の自己紹介ZINEとか、香港の日記本とかも作りたいが、それはとりあえずこれができてからやってみよう。
印刷の工程がめっちゃ不安。キンコーズとかで大量に印刷するまえに1部だけ試し刷りしてみたいな。コンビニとかでできるだろうか。ドキドキしてきた。というわけで、続きはまた今度。
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