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児童精神科で伝えること

 先日、学校にて特別指導員の先生との面談があった。このことを踏まえ、来月の児童精神科で伝える内容をまとめておく。


児童精神科予約の経緯

〇落ち着きのなさ

 これはずっと気になっていた。子どもだからだと思っていたが次女はそこまでではない。生活するうえで支障となっていそうなことは、
・ごはんを食べるとき、座れない(お尻が常に浮いた状態)←家では許容できるけれど、他の場所でやっていたら心配
・通学班から逸れていってしまう
・相手の話を最後まで聞くことができない(学校でも)
 最後の一点は「(授業に限り)不安」「自分を見てほしい」という気持ちが関係している可能性あり。

〇次女への態度や言葉づかい

 どちらかというとこっちの方が気になる(上記は別に、家で過ごす分には私は気にならない)。次女と遊ぶときは毎回、長女がすべてを決定して指示を出すというパターン。きょうだいは大体そうなのかもしれないが、次女の意見を取り入れようとしない。児童精神科予約時点では、「すべて言いなりになっている次女が可哀想かも」という気持ちも結構あった。しかし、最近自我の出てきた次女(もうすぐ4歳)は遊ぶのをいやがるときも出てきた。もし友達と同じことがあったら?長女はつらい思いをするのではないか。

家庭と特別指導員の共通見解

 上記の内容を含め、児童精神科に行ってみることを担任の先生に伝えた。通級、場合によっては特別支援学級も考えた方がよいかと相談。すると担任の先生から、毎月学校を巡回している特別指導員に一度相談してみるといいかもしれないとの提案。先日、面談をしてきた。

〇言葉の強さ

 長女自身は怒っているわけではないが、言葉の強さにより、相手には怒っているように受け取られる可能性がある。それだと、気の弱い子は関わりづらくなってしまうかもしれない。ーーこれは特別指導員の先生が仰っていたことで、私も同意見。「怒らない」ではなく、「やんわり言う」ようにすることが長女には必要。
 特性か発達途中かは児童精神科で見極めてもらうとよいとのこと。発達途中という視点はなかった。「自分のことを優先したい」という気持ちがつよく、「他人からどう見られているか」ということが意識できない(通常は今の年齢なら意識できるということかな?)。感情のコントロールが難しい。「自分はこうなんだ!」という思い込みがある。そのため、指摘されるとより怒れてしまう。ーー私も同意見。ただ、長女には繊細なところがあり、他人の感情に対して敏感はところがあると思っている。そういう面がある一方で、「自分中心に物事を考えてしまい、他人からどう見られるかを意識できない」という面もあるのだな、なんだか複雑だなという感想。

〇特別指導員からのアドバイス

 上記について、「社会で人と関わる中で学んでいく」ということは苦手かもしれないとのアドバイスあり(私たち親は、とは言え自然に学んでいくものだと認識していた)。肌で感じるように自然の流れで身につけることを期待するのではなく、「学ぶ」ことが必要であるとのこと。
「こういうときにはこういう言い方をしようね」
「この間こういうことがあったけど、こういう言い方だとよかったかも」
「(妹に対して)こういう言い方だったら、良いかなって思う?」
「こういう言い方とこういう言い方だと、どっちがいいかな?」
「こういう言い方をしてくれると、まま(ぱぱ)は嬉しいなぁ」
 と、具体的な例示を伝える。こういう時はこういう言い方をする、といくつかのパターンを教える。(こういうのを「ソーシャルスキル」というらしい)

〇担任の先生の見解について

 担任の先生によると、「学習に対する意欲は強いけれど、不安が大きく、『できないかも』『これでいいの?』と授業中によく質問がある。担任の先生がまだ説明しているときに大きな声でそのような質問をするため、「最後まで人の話を聞くこと」が課題とのこと。
 特別指導員の先生によると、不安さに対して、「ちょっと(待ってて)」「あとでね」が具体的にどれぐらいなのかを伝えておくことが重要であるとのこと。「いつまで(何時まで、これが終わったらなど)待ってたらよいか」「何をしていたらいいか」ということを伝えてあげる。
 また、不安だけでなく「自分を見てほしい」という気持ちも強く出ている。家庭で満たしてあげられていないのだろう。反省。もっと長女の求めているものを理解し、与えてあげたい。

〇一旦の結論

・通級の申込をする(利用できるとしたら2年生以降。担任の先生を通じて教育委員会に申請。人気らしく、枠が多ければ難しいかも)。通級とは、定期的に一対一で学習や情緒面の学びのサポートを行ってくれることらしい。
・特別支援級は今のところ考えなくてよい(特別指導員の見解)。特別支援級には「学習」「情緒系」の二種類あるが、「学習」についても今の段階では問題なさそう。児童精神科で検査などあると思うので、そこで必要という診断があれば検討。
・自治体が推奨している「成長の記録ファイル」で学校とやり取りする。次の学年に上がったとき、新しい担任の先生への共有が容易。
・児童精神科にて学校で配慮が必要な部分があれば聞き取って共有。

今後の家での取り組み

〇言い方のパターンを教える

 どういう言い方が適切なのか、私も自信がない。本当に自信がない。長女の前に私が学ぶべきかもしれない。ひとまず、「私はこういう言い方をされると嬉しいかも」ということを伝えていこうと思う。その他、他人との会話の中で「この言い方は嬉しいな」という言葉をメモしたり、言葉に関する本(それこそ心理学の本とか)を読んだりして、「この言い方はよさそうだな!」というのを探す。そして長女に教える。

〇褒められたことを可視化

 こちらも特別指導員の先生からのアドバイス。言葉で褒められても、残らず忘れてしまう可能性がある。言葉だけでなく、例えばシールを渡したり、きらきらしたものが好きならビンにビー玉を入れたり、特別に長女のやりたい遊びをしたりと、ご褒美があるとよい。私はシールを渡す方法を採用することにした。小さいリングノートとシールを長女と一緒に選びにいった。シールは長女に渡す私用と、長女用のもの。長女はさっそくリングノートを長女のシールでデコレーションしていた。こういうの好きだろうと思ってシール作戦にしたので、ほほえましい気持ちになった。
 その日はシールを3つ渡した。たとえば、夜ご飯の雑炊に対して「これ、汁を減らしてくれるとうれしいんだけど」という言い方をしてきたのが素敵だと思ったので、ひとつ渡した。

〇長い目で見る

 「一気にやらないこと」が大事だと、特別指導員の先生が仰っていた。「厳しくする」というのは、一律の基準でやるものではない。「この子の能力や特性だったら、これぐらいのことができそうだな」ということを基準に目標を立てる。
 それがクリアできたら、ステップアップをするが、すぐにはしない。その目標が継続的に達成できてから。ステップアップするときは本人にどこまでできるかを確認する。本人と一緒に決めることが大切。「次はここまでできそう?」「むりむりむり!」「あら、そうか。じゃあいまできることは続けられるようにしようね」というように。

まとめ

 先日の面談中にメモしたことを、忘れないうちにまとめておきたかった(私のメモは後から見返すとわけわからない)。児童精神科の先生に伝えるうえでも参考にするため。
 今回の件で、子育ては親育てだなぁとしみじみ思った。長女の成長をゆっくりと見守りながら、私も学び成長していこう。
 ちなみに画像は長女が先日書いたもの。「やすみコーデ」だって、かわいいよねぇ。毎日長女はこだわりを持って服を選んでる。工作が大好きで創造力豊かなとっても素敵な子。少しでも、この先長女が感じるかもしれない「生きづらさ」を減らしてあげられますように。

 以上、またね~。

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