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短鎖脂肪酸とケトン体の関係②

パート①にて

「短鎖脂肪酸」が交感神経を活性化する受容体を「刺激」し、エネルギー消費を上昇させる。

一方「ケトン体」は交感神経の活性化する受容体を「抑制」し、エネルギー消費を減少させるという補完の関係にあるとお話しました。

では、なぜこの様なカラダのメカニズムになっているか?

それは、おそらく「飢餓」に対抗するためにこうなったと考えるのが自然だと思います。

食事を不自由なく食べられるのは、人類的に見ても割と最近のお話です。
大昔のヒトは、果物や穀物(果糖や食物繊維)などが中心の食事だったわけです。

なので、行動する際には摂った「食物繊維」を「腸内細菌」へアウトソーシングして「短鎖脂肪酸」を作り、カラダを機能させていました。

そして、当然食べることができないといった「飢餓」のリスクも大きく存在していました。その際には、蓄えた脂肪を分解して「ケトン体」がメインとなりカラダの機能を動かしていたわけですね。

ファスティングなどすると、頭の中がスッキリ、気持ちが落ち着いてくる理由もこの仕組みにあるのでは無いかと思っています。

ところで、話は少し変わりますが、このバランスを一気に狂わせるのは何かイメージできますか?

それは「精製糖質」です。

精製糖質は「短鎖脂肪酸やケトン体」作るわけではないので、精製糖質中心の食事はヒト本来のカラダメカニズムから考えると、やはり極端な変化をおこしていることになります。歴史的に考えても、世の中の「糖質の量」は異常なほどになっていますもんね。

総括すると、やはり「食物繊維や腸内細菌、ケトン体」というのは切り離せない存在であることは間違いないかと考えます。


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