運気アップは、運知(ウンチ)チェックから!!
「予防は治療に勝る」という、ことわざをご存知でしょうか?
病気に罹ってから治療するより、病気を予防する方が重要だということです。
その予防の第一歩として、毎日の排便チェックをオススメします。
運知、運を知る、つまりウンチの状態を知るということは、腸内の環境を
知ることです。
腸は全身の免疫細胞の約7割が集まる、免疫のカギとなる臓器です。
腸内環境がよい状態に保たれていないと腸の免疫機能が低下し、感染症などの病気にかかりやすくなります。
だからこそ、ウンチは腸から、そして体全体からのお便りだと思って、毎日、読んで(チェックして)あげてくださいね。
★ウンチは何でできているか?
ところで、ウンチは何からできているか、ご存知ですか?
健康な人のウンチは、80%が水分で、残る20%のうち3分の1が食べかす、3分の1が生きた腸内細菌、3分の1がはがれた腸粘膜です。
1gのウンチに、約600兆個以上の細菌細胞が含まれているそうです。
人間の細胞は60兆個と言われているので、それの約10倍にもなるなんて!
すごいですよね。
★健康な人のウンチって?
色は黄色~黄褐色。匂いもキツくなく、いきまずにストーンと気持ちよく出る。軽く水に浮く。形は、バナナ型のウンチがベストです。
ウンチの色は、多少なりとも食べたものに影響されますが、こんな色のウンチが出たら要注意です。大きな病気が潜んでいる可能性があります。
●便が「黒い」→胃がん、胃潰瘍
●便が「赤い」→大腸がん、大腸ポリープ
●便が「白い」→胆管がん、膵頭部がん
もしも、こんなウンチが出たら、迷わずに病院で検査を受けてくださいね。
★ウンチへの旅?
では、ここで、食べたものがウンチになって出てくるまでに、体の中では、 どんなことが起こっているのか、一緒に旅をしてみましょう。
まずは、食べ物を口から取り入れることからスタートです。
★病気を生み出す「大腸」
ウンチの旅は、口から始まり、肛門から出て終わる、その前に留まるところが「大腸」。大腸は、小腸より長さが短いし、面積も小さいのですが、小腸よりも病気が起きることがずっと多いのです。
少し病気の名前を挙げてみますと、「大腸がん」「大腸ポリープ」「潰瘍性大腸炎」「大腸カタル」「クローン病」「大腸憩室症」「過敏性腸症候群」など・・・・
これは、大腸が、ウンチと腸内細菌の溜まり場であることが強く関係しているからです。
大腸が正常に働いていないと、腸内細菌によって「腐敗」が発生します。
腐敗物質は、腸内で有害物質に変わったり、さらには腸壁を介して体内に吸収されるのです。
ここで、50年近く「ベン」の研究をされている理化学研究所特別招聘研究員 農学博士. 辨野 義己(べんの よしみ)先生の言葉をシェアしたいと思います。
「大腸というのは酵素のない暗黒世界です。腸内細菌の住みかが大腸であるがゆえに、人の臓器の中でもっとも病気の種類の多い臓器は大腸なんです。挙げればきりがないほど、さまざまな疾患が大腸から生まれてきます。
腸内細菌は、さまざまは発がん物質や、発がん促進物質、あるいは細菌毒素を産出して、直接大腸に傷害を与えて病気を起こしてしまいます。
さらに、大腸の壁からこういう物質が吸収されて、内蔵に傷害を与えて、さらにいろいろな病気を起こしてしまいます。とくに乳がんがそうです。
また、免疫機能が低下するベーチェット病、膠原病なども、腸内細菌によってつくられた物質によって起こってきます。
腸の病気は腸内細菌が作ったものであり、全身の病気もそうだと思いますが、もっとも大事なのは、「腸脳相関」といい、我々の怒りとか、考え方、安堵感、これもなんと腸内細菌が作っているのです。
チュロシンという物質は、ドーパミンという脳内活性物質の前駆体物質なんですけれども、そのチュロシンの産生を抑制するのは、なんと腸内細菌なんです。だからアルツハイマーとか認知症の促進にも、間接的に腸内細菌が関係してくることもわかってきました。
体内にいる微生物、腸をはじめ体内に宿っている腸内細菌が、体のすべてのことをコントロールしている可能性が強いと考えられるのです。
21世紀は「大腸」の時代です。健康のための基本は大腸なのです。
大腸というのは病気の発生源ですが、一方で、腸内細菌をコントロールできれば、健康の発信源になれる可能性もあるということがいえると思います。
いい腸内環境とは、善玉菌が多くて悪玉菌が少ない環境です。
大腸のコントロールが、ご自身の健康を考える上で、一番大事な要点です。」
大腸にいる腸内細菌が大きく病気に関わっていることがお分かりいただけましたか?
そして、辨野先生も、日々のウンチチャックを推進されておられます。
ウンチチェックから、自分の体の状態を知り、良いウンチを出す習慣を身につけようと言っておられますよ~
★良いウンチを出すには?
良いウンチを出すには、まずは、善玉菌優位な腸内環境を整える食生活が大切。
味噌や醤油、お酢、ぬか漬け、キムチ、納豆、ヨーグルトなどの発酵食品。
大豆やゴボウ、アスパラガス、タマネギ、トウモロコシ、にんにく、バナナなど、オリゴ糖を多く含む食材。悪玉菌と腸内の有害物質を減らす働きがある食物繊維などは、良いウンチを作ります。
そして、それを出す力を養う。それには、やはり体を動かすこと!!
エスカレーターの利用をやめて、階段を利用するという手軽にできることから運動量を増やしていってください。